春の花の花言葉

レンギョウの花言葉/春の喜びを表す、希望あふれる黄金のベル

Written by すずき大和

レンギョウは、ちょうど桜と同じころ、春を待ちわびていたように一斉に小さな黄色い花を枝いっぱいに咲かせる低木です。

日本では、公園や校庭でよく植栽されています。玄関先に植えている家もあれば、盆栽としても人気のある花木です。

生命力の強い丈夫な樹なので、中国やヨーロッパでも広範囲で庭木や生垣にされています。洋の東西で、本格的な春の到来を告げる花として広く愛されています。

西洋には、

「春はレンギョウの花で始まる」

という言葉もあります。

黄色い花が爆発するように咲く様子が、光り輝く鈴のように見えるので、

「Golden bells」(黄金の鈴)(英)
「Goldglöckchen」(黄金の鈴)(独)
「Chinees klokje」(中国の鈴)(蘭)

などとも呼ばれています。

いずれの国でも、春の訪れを喜び、希望に満ちた花言葉が付けられています。



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レンギョウの花言葉

レンギョウ全般の花言葉

『希望』
『叶えられた希望』
『豊かな希望』
『期待』
『集中力』
『言いなりになる』

西洋の花言葉

『anticipation(期待)』(英)
『attente(期待)』(仏)
『verwachting(期待)』(蘭)

中国の花言葉

『勝利』
『喜び』
『謙虚』

レンギョウってどんな花?

日本産は絶滅危惧種

レンギョウ属は世界に10数種しかなく、ほとんどの種類は東アジアで見られます。ヨーロッパにも1種類だけ原種がありますが、植栽として広まっているのは、中国原産種をドイツで品種改良した大輪の花が咲く品種です。

日本でも、切り花として売られ、生け花などに使われるレンギョウは、このドイツ生まれの園芸種です。各地の植木のほとんどは、中国大陸からの外来種です。

日本原産の品種も2種類あります。

  • ヤマトレンギョウ
  • ショウドシマレンギョウ

ヤマトレンギョウは中国地方の一部、ショウドシマレンギョウは小豆島だけに生息する固有種です。どちらも近年減少ぎみで、絶滅危惧種に指定されています。

植栽されているレンギョウ

私たちが公園などでよく目にするレンギョウは、以下の3種類のどれかです。

1,シナレンギョウ(中国原産)

枝がまっすぐ上に伸び、花と一緒に葉もでるのが特徴です。

剪定しやすく、植栽や盆栽に使われるものの多くがこれです。

シナレンギョウ


2,レンギョウ(中国原産)

葉は花が終わってから出ます。枝が弓なりに長く伸び、花の重みで先端が地面まで垂れ下がることもあります。園芸界では、この樹形のレンギョウを

「シダレレンギョウ」

と呼び、枝が立っているシナレンギョウのことを

「キダチレンギョウ」

と呼び分けています。

シダレレンギョウ


3,チョウセンレンギョウ(朝鮮半島原産)

これも葉より先に花が咲き、シダレレンギョウの樹形になります。

一見、レンギョウとの区別がわかりにくいですが、近寄って花を見ると、微妙に違います。

レンギョウの花のほうが、花びらがいくらか丸く、色は比較的薄めです。

レンギョウ花


チョウセンレンギョウとシナレンギョウの花は、黄色がやや濃い目で、花びらが細長くなっています。チョウセンレンギョウは少なく、ちょうどいい花の写真が見つからなかったので、こちらはシナレンギョウの写真を載せておきます。

シナレンギョウ花


花言葉の由来

春を告げる花

冒頭にも書いた通り、寒さが緩み、ポカポカとした春の訪れを知らせるように一斉に満開になる姿が、西洋では“春本番を告げる花”と受け止められてきました。

鈴なりに咲き乱れた枝を見て、これから訪れる活動シーズンのことを思ってワクワク胸を膨らませる印象から、

『期待』

を象徴する花とされています。

強い生命力

レンギョウにこれほどポジティブな印象を抱くのは、この花の強い繁殖力からくるイメージも影響しています。

シダレレンギョウの枝先が地面につくと、そこからも根が出て新しい株となります。増やす時は、挿し木で簡単に根付きます。

『希望』
『叶えられた希望』
『豊かな希望』

日本人がこんなに希望を抱いたのは、強い生命力にすがる気持ちも入っています。

『集中力』

これも、いっきにブワっと満開になる勢いにちなむ花言葉です。

幸運の縁起物

黄色は、西洋では不吉なイメージもありますが、東洋では喜びを表します。また、黄金を連想させるので、幸運や金運を呼び込む、縁起のいい色です。

中国では、早咲きのレンギョウは、春節(中国のお正月)を祝う花の定番となっています。

『勝利』
『喜び』
『謙虚』

これらの花言葉は、そんなラッキーでハッピーなイメージの反映です。

ちなみに、中国人のいう「謙虚」は、日本人のイメージする“控え目なこと”ではなく、

“困難にも文句をいわず黙々と頑張る強さ”

と解釈され、自らの国民性だと自負する風潮もあります。

ネガティブな言葉はどこから?

『言いなりになる』

ポジティブな表現に満ちた花言葉の中に、なぜか日本人はひとつだけネガティブな言葉を加えました。この由来は探しても見つかりません。

レンギョウは、

“枝の中心(髄)が空になっている”

という特徴があります。

もしかしたら、「中身がない」ことが「他者の言いなり」のイメージにつながったのかも・・・これはあくまでも仮説です。断定して広めないでくださいね。

レンギョウの基本データ

分類: モクセイ科レンギョウ属
学名: Forsythia フォーサイシア(属名)
和名: 連翹(レンギョウ)
別名: イタチハゼ、イタチグサ
英名: Golden bells
開花時期: 3月~4月 早春の花
花色: 黄、黄金色
樹高: 1.5m~3m 落葉低木 
花持ち期間: 4~5日
原産地: 中国


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。