モンステラは、オフィスなどに置いてある草丈50cm~1mくらいの観葉植物の鉢の中では、丈夫で育てやすいことで人気の品種です。
観葉植物に興味がない人には、あまり聞き慣れない名かもしませんが、ハワイアン・デザインの意匠で、切り込みの深い葉っぱの柄をご覧になったことはありませんか?
ハイビスカスと一緒こんな葉が描かれたデザイン、どこかでご覧になったことがあるでしょう。この葉っぱは、ハイビスカスの葉ではなく、モンステラです。
メキシコや南米の熱帯地域、及び太平洋の熱帯諸島でも広く根付いている常緑多年草で、ハワイを代表する植物というイメージが世界に広まっています。
もくじ
モンステラの花言葉
モンステラ全般の花言葉
『うれしい便り』
『壮大な計画』
『深い関係』
西洋の花言葉
『dedication(献身)』(英)
『happy letter(うれしい便り)』(英)
『magnificent plan(壮大な計画)』(英)
『close connection(深い関係)』(英)
モンステラってどんな花?
熱帯の常緑つる性植物
モンステラは日本語で
「鳳莱蕉(ホウライショウ)」
といいます。モンステラはサトイモ科モンステラ属の植物全般の総称ですが、ホウライショウは、本来、熱帯ジャングルなどに自生する品種のひとつ、
学名:Monstera deliciosa Liebm モンステラ・デリシオーサ
を指します。つる性植物で、大木の幹などを伝って樹高3m以上になることもあります。
鉢植えの観葉植物は、デリシオーサを品種改良したもので、「ヒメモンステラ」と呼ばれることもあります。
ユニークな形の葉っぱ
日本でヒメモンステラの名で流通している観葉植物は、デリシオーサだけでなく、モンステラ属の他の品種や、一部サトイモ科の別の属のものもあります。
どれも、大きく広がる葉に、深い切れ込みがあったり、穴が開いたりしているのが特徴です。中には、葉の切り込みがなく、穴だらけの品種もあります。
花と実
モンステラは観葉植物ですが、育ってくると、サトイモ科独特の水芭蕉のような形の白い花が咲きます。常緑植物なので、熱帯では通年で花が咲き、果実が実ります。
写真の果実はまだ若いですが、熟すとうろこ状の表皮がもっとひび割れし、剥くと中に白い果肉が現れます。これは食べることもでき、トロピカルな味がするそうです。
花言葉の由来
ハワイの言い伝え
モンステラには花が咲くこともあり、花言葉を持っていますが、意味は葉っぱに由来します。花がなくてもメッセージを伝えるので、どちらかというと“葉言葉”ですね。
熱帯の大自然の中、大きく成長したモンステラの葉が、ハワイのシンボルのひとつとして広く愛されているのは、縁起の良い言い伝えとセットになっているせいもあります。
モンステラの葉は大きくなってくると、切れ込みだけでなく穴も開いてきます。うっそうとした密林の中、モンステラの葉の穴から陽の光が差しこむ様子から、
“モンステラは、希望の光を導く”
と、いわれています。ハワイでは昔から魔除けの御守のような存在となっています。
また、モンステラは、ハワイ語では“湧き出る水”を意味する言葉です。そのため、金運を呼ぶともいわれています。
風水効果バツグンの縁起もの
邪気を払い、金運を呼び込む効果は東洋でも知られ、風水の開運アイテムにも使われています。日本でも、お祝い事や門出のプレゼントにされることが多いです。
花言葉も、そんな縁起の良いイメージから派生しています。
『dedication(献身)』(英)
この単語は、「献身」「奉納」など自ら捧げることを表します。モンステラの福音のイメージから生まれた花言葉です。
『happy letter(うれしい便り)』(英)
『magnificent plan(壮大な計画)』(英)
『close connection(深い関係)』(英)
「magnificent」は「華々しい」「輝かしい」「素晴らしい」など、皆にとっていいこと・喜ばしいことを表すときに使います。
『close connection(深い関係)』は、怪しい秘め事のような意味ではなく、「密接した非常に大事な繋がり」というニュアンスで、日本語でいうと「絆」のような意味合いの言葉です。
どれも、希望と幸福を予感させるステキなメッセージです。ハワイのまったりほんわかした独特のイメージともつながる花言葉ですね。
分類: サトイモ科モンステラ属
学名: Monstera モンステラ(属名)
和名: 鳳莱蕉(ホウライショウ)
英名: Monstera
Swiss cheese plant
Mexican breadfruit
開花時期: 通年(常緑多年草)
花色: 白
草丈: 30cm~2m(半つる性植物)
原産地: 熱帯アメリカ