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バーベナの花言葉/良い力で人々を結び付ける神聖な花

Written by すずき大和

バーベナは、大正初期に西洋から入ってきた一年草・多年草の園芸植物です。

「Verbena」

の名は、属名の学名がそのまま英語他の言語で花名になっており、日本でも英語読みのまま「バーベナ」と呼んでいます。

バーベナ属は世界に250種余の品種があります。花の色形、大きさ、草丈など様々に違い、園芸店でも多様なタイプが見られます。

現在人気のある園芸種は南アメリカ原産種の改良種が多いですが、アジアやヨーロッパの熱帯から温帯にかけてのエリアでも大昔から自生していました。

不思議と、どの文化でも神聖な植物として扱われ、宗教儀式や呪術、民間のおまじないなどに使われてきた歴史があります。

各国の花言葉にも、何か人々や社会に有効なイメージが反映された言葉が目立ちます。



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バーベナの花言葉

バーベナ全般の花言葉

『魔力』
『魅力』
『忍耐』
『勤勉』

西洋の花言葉

『enchantment(魔力、魅力)』(英)
『sensibility(感受性)』(英)
『family union(家族連合)』(英)
『Sie haben mich verhext(あなたの魔法にかけられた)』(独)
『encanto(魅力)』(西)
『incantesimo(呪文)』(伊)
『Ne doutez pas de moi(私を疑ってはいけない)』(仏)

花色別の花言葉

赤花の花言葉

『団結』

バーベナ赤


白花の花言葉

『私のために祈ってください』

バーベナ白


ピンクの花の花言葉

『家族の和合』

バーベナピンク


紫花の花言葉

『私はあなたに同情する』
『後悔』

バーベナ紫


バーベナってどんな花?

丸く円く咲く花

暑さ寒さにはあまり強くありませんが、丈夫で育てやすいバーベナは、ガーデニング初心者によく薦められる園芸種です。

細い茎が枝分かれし、その先端に小さな花がたくさん集まりドーム型に咲きます。半球状の外側から順に咲くので、上から見ると、初めはドーナツのような花輪の形に見えます。

バーベナ花輪


ひとつひとつの花は、真ん中に切れ込みのある5枚の花びらで、桜に似ているので、

「美女桜(ビジョザクラ)」

という和名が付けられています。

古代のハーブ

Verbenaの語源は、ヘブライ語の「herbabpna(よい植物)」という説があります。

アメリカ大陸でも地中海世界でも、バーベナは古代からハーブとして利用されてきました。日本に自生していた「クマツヅラ」という品種も、生薬として使われていました。

残念ながら、科学的に効能が立証されてはいませんが、時に咳や喘息、婦人病や下痢、黄疸などの薬として、また他の薬草の効果を高めるために併用されるなど、利用されてきました。

現在は、バーベナ属は、薬草としてではなく、エディプルフラワーとして小さな花がケーキの飾りやサラダに使われています。日本では、食用のバーベナは、フランス語で「ヴェルヴェーヌ」と呼ばれることも多いようです。

花言葉の由来

神聖な花

ハーブとしての効能は、医学的な意味だけでなく、悪いものを払い、善なるものを導く、神秘の力が宿っていると信じられていました。あるいは、神聖な花とされていたからこそ、薬草としても効果があると思われていたのかもしれません。

  • アメリカ大陸の先住民の世界では、シャーマンや魔術師が呪術に使いました。
  • 古代エジプトでは女神イシスに捧げる花でした。
  • ギリシャ神話では愛と美の女神アフロディーテと関連づけられています。
  • バーベナには、ラテン語で“祭壇を飾る草”の意味もある、ともいわれます。
  • ケルト人は「魔女の薬草」と呼び、魔法や呪術による医療に使いました。
  • キリスト教では、イエスが十字架に架けられた時に、ゴルゴダの丘に咲いたと伝えられ、中世の教会では、聖水をかける時にこの花を使いました。

各地で悪霊除け、魔除け、災害除けのために家の中に飾る習慣もありました。

『魔力』
『魅力』

『enchantment(魔力、魅力)』(英)
『sensibility(感性)』(英)
『Sie haben mich verhext(あなたの魔法にかけられた)』(独)
『encanto(魅力)』(西)
『incantesimo(呪文)』(伊)

これらの花言葉は、そんな神秘性のイメージから生まれました。

花の輪は人の和の印

『family union(家族連合)』(英)
『Ne doutez pas de moi(私を疑ってはいけない)』(仏)

『団結』
『私のために祈ってください』
『家族の和合』

花輪の円は、人々の結びつきを象徴するものと解釈されていました。そこから、人の和や結束、信じあう心を表現した花言葉になりました。

『忍耐』
『勤勉』

日本語のこの花言葉は、

“晩春から秋までの長い花期、暑さに負けずに咲き続ける姿から連想された”

という解説もありますが、西洋の花言葉の解釈からきたのだとすれば、

“人が団結・和合するために必要な素養”

を、とても日本的に表現しているようにも感じます。

紫色は涙色

『私はあなたに同情する』
『後悔』

これは、英語の花言葉からきている、という説もあります。
西洋では、一般的に

“紫色の花は悲しみや落胆を象徴するもの”

なので、暖色系の華やかな色合いが多い花では、紫色だけネガティブな花言葉がつけられることが時々あります。

人に花をプレゼントする場合は、紫は避けた方がいい、というアドバイスも見かけます。

一方で、日本では悲しみの色は「青」のイメージがあり、紫色は高貴な身分の象徴ですから、失礼なことはない、との解釈もあります。
相手や状況により判断しましょう。

バーベナの基本データ

分類: クマツヅラ科クマツヅラ属
学名: Verbena バーベナ(属名)
和名: 美女桜(ビジョザクラ)
英名: Verbena,Vervain
開花時期: 5~10月 夏~秋の花
花色: 赤、白、ピンク、紫、青、オレンジ、黄など
草丈: 20~150cm 一年草・多年草
花持ち期間: 7日前後
原産地: 南北アメリカ亜熱帯~熱帯地域


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。