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デンドロビウムの花言葉/わがままな美人はセクシーで魅惑的!?

Written by すずき大和

「デンドロビウム」は、「カトレア」「シンビジウム」「パフィオペディルム」と並んで

“世界の四大洋ラン”

といわれています。

ラン科の花は、花の構造が共通していますが、個々の花びらの形や大きさ、花の付き方や開き方、向きなどの微妙な差によって、印象は多種多様に違います。同じ属の中でも見た目が異なる品種が多くあり、違う種でも似たものがよくあります。

特に花びらの特徴がはっきりしている「胡蝶蘭」や「カトレア」以外は、素人はパッと見て正確に種類をいいあてにくいかもしれません。

日本人はそういう所に細かくこだわる、ヲタク文化の国(!?)なので、種類(属)別の花言葉も細かいです。が、花言葉文化発祥の地のヨーロッパ諸国では、ランの花言葉は種類別ではなく、色別で広く認識されています。

デンドロビウムは、見分けにくいほうですから、海外ではラン全般の花言葉があてられることが多いようです。



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デンドロビウムの花言葉

デンドロビウム全般の花言葉

『わがままな美人』

種類別の花言葉

ノビル系

『謹厳実直』

デンファレ系

『魅惑』
『有能』
『お似合いの二人』

西洋の花言葉

『selfish beauty(わがままな美人)』(英)

西洋のランの色別花言葉

赤花の花言葉

『情熱と欲望』(英)
『強烈な愛の願望』(仏)

黄花の花言葉

『友情』(英)
『エロティシズムと愛の暖かさ』(仏)

白花の花言葉

『純粋な愛』(英・仏)

ピンクの花言葉

『官能』
『誘惑』(英・仏)

デンドロビウムってどんな花?

ランてどんな花?

一般的な花の名前は、だいたい属の名前ですが、「ラン(蘭)」はラン目ラン科全体の花名です。その下に700以上の属があり、世界中の個別の品種は2万5000種を超えています。

今も日々園芸種の品種改良が進められており、ランは、単子葉植物(花を付ける植物の中で、芽が双葉にならないもの)の進化の頂点といわれています。

デンドロビウムの区別

デンドロビウム属はラン科の中でも特に品種の数が多いことで知られています。日本では、鑑賞用の園芸品種として、以下の2タイプが多く出回っています。

節別れした太い茎から1輪の花を付ける短い花茎を複数出すタイプ(ノビル系)

ノビル系


茎の先に長い花茎を出して複数の花を咲かせる花穂タイプ(デンファレ系)

デンファレ系白花


前述の通り、デンドロビウムは花びらの形の特徴が際立っていません。ノビル系はシンビジウムと、デンファレ系の一部は色付きの胡蝶蘭と、見間違えやすいです。

ちなみに、最近人気が出ている、花びらが細めで紫と白のコントラストがくっきり鮮やかなデンファレは、比較的見分けやすいです。

デンファレ紫花


花言葉の由来

ランは愛と美、歓びと官能の象徴

ランの花は総じて、ゴージャス感のある、大きくて派手でインパクトのあるビジュアルをしています。その美しさは時に艶めかしくもあります。

また、多くの種類が着生植物(土に根を張らず、樹木や岩石に付着して空気中の水分や養分を摂り込んで生きる植物)であることから、

“男性を誘惑して虜にするイメージの女性像”

と結びつけられやすい傾向があります。

西洋では、ランは

「愛と美」
「喜び・歓び」
「欲望」
「官能」

の象徴、とされてきました。

ギリシャ神話では、下半身獣のサテュロスの息子オルキスの化身です。オルキスは、あまりに女ぐせが悪くて神々の怒りを買って殺されてしまいますが、そのバラバラにされた遺体の一つ一つが、艶やかなビジュアルのランの花になったとされます。

中世ヨーロッパでは、この話の影響で、ランの根は強壮剤として食べられていました。男が食べれば絶倫に、女が食べれば淫乱になると伝えられていたとかいないとか・・・。

ラン全体の色別の花言葉も、種類別の花言葉も、そういう印象に結びつく言葉が並びます。

『わがままな美人』

これは、英語の花言葉から来ました。英語圏のランの印象は、フランス語よりは官能的な意味合いが幾分か弱まっている感じがします。

花言葉解説の中に、デンドロビウムの鮮やかな色合いが

“驕慢(きょうまん)とさえ思えるような圧倒的な美しさ”

であることに由来する、と書かれたものがありました。

インパクトの強い自己主張を「わがまま」と解釈しながら、そこに「美人」が付くと、なんとなくまんざらでもない意味合いが感じられるところが、世の女性には何とも男性独特のセクシャル目線みたいで、ちょっとビミョーかもしれません。

『謹厳実直』

ノビル系の茎の節が太くて頑丈そうに見えるイメージが由来、とされています。

これも、ランの官能イメージの色眼鏡をかけると、また別の意味合いが見えてきそうで・・・以下略。

ランを意味する英語「Orchid」も、フランス語もドイツ語もスペイン語もイタリア語も、ギリシャ語の学名「Orchidaceae」も、すべて「オルキス(orchis)」が語源です。

orchisは、現在のギリシャ語では、もろ「睾丸」のことです。西洋人は、嫌でも無意識にランの官能性を刷り込まれている、のかもしれません。

華やかなビジュアルから、祝賀の場にランが使われることが多い日本ですが、日本人は、西洋でのランの意味するところなんて、知らない人のほうが多いでしょう。
ガイジンの恋人ができた時は、あまり気軽にランは贈らないことです。

デンドロビウムの基本データ

分類: ラン科セッコク属
学名: Dendrobium デンドロビウム(属)
和名: 石斛(せっこく)、長生蘭(ちょうせいらん)※一部品種の名称
別名: デンドロビューム、デンドロビュウム
英名: Dendrobium
開花時期: 周年
花色: 赤、ピンク、白、青、紫、黄、オレンジ、緑、茶など
草丈: 10~60cm 多年草
花持ち期間: 2~4週間
原産地: 東南アジア、オセアニア


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。