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ソバの花言葉/日本人に根付く江戸文化。そば打ちの心の花言葉

Written by すずき大和

「そば(蕎麦)」といえば、代表的な和食のひとつです。日本は古代縄文時代の頃からソバの実を食糧にしており、弥生時代には、作物として栽培も始まったといわれています。

そんなめちゃめちゃ“和の伝統イメージ”が強い食べ物ですが、現在日本そばの原料となっているソバの実の80%は、海外からの輸入ものです。世界では、日本よりもっと大きな桁の生産量を誇るソバの産地がたくさんあります。

荒れた土地でも育つソバは、世界中で主要作物の不作に備える作物として、または土壌侵食を防ぐカバー作物として、時に蜂蜜のために栽培され、広まっていきました。

そばを打つのは日本の食文化ですが、ソバはいろいろな形で世界でも案外食べられています。



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ソバの花言葉

ソバ全般の花言葉

『懐かしい想い出』
『喜びも悲しみも』
『あなたを救う』
『幸福』
『一生懸命』
『誠実』

ソバってどんな花?

2種類の花

ソバの花は花径5~6mmの小さな白やピンクの花が、花茎の先にいくつか固まって咲きます。5枚の花びらのように見えるのは実は萼片(がくへん)と呼ばれる葉が変化したものです。

めしべが1本、おしべが8本ありますが、

  • めしべが長くておしべが短い「長柱花」
  • おしべが長くてめしべが短い「短柱花」

の2種類の花が咲きます。

雄花と雌花のようでもありますが、ソバの場合はどちらの花も結実します。ただし、長柱花には短柱花の花粉が、短柱花には長柱花の花粉が付かないと実が成りません。ちょっと珍しい生態の作物です。

1,長柱花 ※めしべの先が3つに割れています

ソバ長柱花


2,短柱花

ソバ短柱花


ソバの花期は北から南に移動する

ソバはまた、生育適温が幅広く、寒冷地でもよく育つし、真夏の猛暑の中でも結実します。ただし、そばの実が最も美味しく熟成するのは、最高気温が25度以下、昼夜の寒暖差が10度以上になる気候です。

そのため、作物としてのソバの作付けは、夏でも涼しい北海道から北日本では夏から行いますが、九州のような亜熱帯地方では秋深まってからタネを撒きます。日本でのソバの花期は、北から南へと順々に時期が遅くなっていきます。

花言葉の由来

いい花言葉ですが、由来は不明

世界中で作られているソバですが、西洋のソバの花言葉が見つかりません。作物でも、小麦など、花言葉が付けられているものも少なくないのですが、ソバの花にはあまり関心をもたれなかったようです。

実は、ソバの花には独特の“臭気”があるため、花としてはあまり愛されないかもしれせん。

一方、そば文化の根付く日本には、しっかりと花言葉があります。いろいろな情報から引いてきても、バラバラな言葉ではなく、ほぼ統一されたものが出てくるので、たぶん、定番化して浸透している花言葉だと思われます。

が、その由来については、すべての情報が「不明」となっています。一貫した花言葉なのに、その理由がさっぱりわからない花、というのも珍しいのですが・・・。

なので、いろいろな人がいろいろな憶測をたてていました。いくつかご紹介します。

年越しそばの伝統

大晦日にソバを食べる習慣は、江戸時代からあったようです。

「細く長く生きられますように」

という願いを込めて食べられたといわれています。

『懐かしい想い出』
『喜びも悲しみも』

これは、一年を振り返り、家族のできごとを語り合いながら、一家団欒するイメージから生まれた花言葉、と解説する人もいます。

飾り職人さんの道具

『あなたを救う』
『幸福』

金などを加工する細工師の人たちが、散らばった削りカスの金を拾い集めるのに、そば粉を練ってまるめたものを使っていたので、

ソバは、金運があがる!

という縁起のいいイメージを表した花言葉かもしれない・・・という推察がありました。

蕎麦打ちの心

『一生懸命』
『誠実』

丹精込めてそばを打つ職人さんの作業を見て、思いついた花言葉、と、なんだか一番もっともらしい由来です。

自家製そば粉で新そばを堪能

ソバから作るそば通の人々

ソバは育てやすく、短期間(75日くらい)で結実するので、プランターや庭先の小さな花壇などで育てるガーデナーさんも、最近増えているそうです。

また、ソバの実はとてもデリケートで、収穫後は劣化しやすく、だからこそ、旬のそば粉で作られた「新そば」の風味は格別!と、江戸の頃からそば通の人に愛されてきました。

が、産直の国産そば粉を使ったそばは、輸入そば粉のそばより、何倍も値が上がります。

趣味でそば打ちまでしてしまうくらいのそば通さんたちの中には、ソバの実から作って、完全無農薬国産そば粉100%使用の手打ちそばを堪能している人もいるのだとか。東京生まれのそば好きな私としては、あまりに粋で贅沢な趣味に思えます。うらやましい~・・・

ソバの基本データ

分類: タデ科ソバ属
学名: Fagopyrum esculentum
    ファゴフィーラム・エスキュレンタム
和名: 蕎麦(そば)
別名: 和蕎麦(わそば)、甘蕎麦(あまそば)
英名: Buckwheat
    Common buckwheat
    Sweet buckwheat
開花時期: 5~10月 夏~秋の花
花色: 白、ピンク
草丈: 60~130cm 一年草
原産地: 中国西南部


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。