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キンレンカの花言葉/必勝祈願か、愛の告白か、どっちに使う?

Written by すずき大和


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キンレンカは、夏から秋にかけ、赤、オレンジ、ピンク、黄色など、色鮮やかな花を咲かせる園芸種として、世界中で愛されています。

もともと南アメリカのペルーやコロンビア原産の花でしたが、ヨーロッパに渡ると各地に広まって改良種がたくさん生まれました。

  • 草丈20㎝くらいの一年草
  • 3mくらいまで伸びるもの
  • 地面を這うように広がるもの
  • 八重咲き種

などなど・・・

多くの品種が作られています。花壇に植えられるだけでなく、ハンギングや寄せ植えにされることも多く、日本でも人気の花のひとつです。

5~7cmほどの色鮮やかな花は、エディプルフラワー(食用花)としてもポピュラーで、サラダや料理の飾りとしても目にすることが多いです。

華やかな印象の花ですが、花言葉を見ると、戦意高揚のスローガンに出てきそうな表現が目立ちます。



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キンレンカの花言葉

キンレンカ全般の花言葉

『困難に打ち勝つ』
『勝利』
『愛国心』
『忠誠心』
『有能な人』
『恋の炎』
『恋の火』

西洋の花言葉

『patriotism(愛国心)』(英)
『victory in battle(戦いに勝つ)』(英)
『overcome difficulties(苦難に打ち勝つ)』(英)
『vaderlandsliefde(愛国心)』(蘭)
『verovering(勝利、制覇、征服)』(蘭)
『obediencia(従順、柔和)』(西)
『déclaration d’amour ardent(熱烈な愛の告白)』(仏)
『Du verbirgst etwas vor mir.(あなたは何か隠している)』(独)

花言葉の由来

武勇を称える戦利記念品

キンレンカの属名は

「Tropaeolum(トロパエオラム)」

といいます。ギリシャ語の「tropaeum(トロフィー)」が語源です。

トロフィーとは、表彰者がもらうあのトロフィーですが、もともとは戦争で優秀な働きをした兵士に送られた戦利記念品のことでした。

キンレンカは漢字で「金蓮花」と書きます。葉っぱの形が蓮の葉によく似ているためです。

キンレンカ花と葉


西洋人は、この丸い葉を楯に、鮮やかな大きな花を兜に例え、花姿を勇敢に凱旋してきた戦士に見立てたのです。武骨で勇ましい花言葉は、そこに由来したものです。

『困難に打ち勝つ』
『勝利』
『愛国心』
『忠誠心』
『有能な人』

『patriotism(愛国心)』(英)
『victory in battle(戦いに勝つ)』(英)
『overcome difficulties(苦難に打ち勝つ)』(英)
『vaderlandsliefde(愛国心)』(蘭)
『verovering(勝利、制覇、征服)』(蘭)

ビビットカラーは胸に秘めたる熱い炎

一方、フランスやドイツでは、強い鮮明な暖色系の花色は、激しい思いの象徴と解釈されています。

『Du verbirgst etwas vor mir.(あなたは何か隠している)』(独)

これは、何か悪だくみを疑っているというより、

“表面的には穏健に見えるけれど、その実、内側には燃えたぎる情熱を秘めている”

というニュアンスの言葉です。

『déclaration d’amour ardent(熱烈な愛の告白)』(仏)

フランスでは、花言葉というか、キンレンカのプレゼントは「愛の告白」を意味する、という風習があります。贈る花の色による意味あいも決まっています。

フランスのキンレンカの贈り物・色別の意味

  • 白花:高潔で純粋な愛の告白
  • 黄花:若者の初恋の告白
  • オレンジ:最愛の人を誘惑する
  • 赤花:燃える愛の炎を告白
  • 紫花:大人の女性の初恋の告白

『恋の炎』
『恋の火』

これらの日本の花言葉は、フランス語の影響でしょうか?

多様な解釈の花

『obediencia(従順、柔和、孝順)』(西)

さて、スペインのこの花言葉は、由来がちょっとわかりません。

英語・フランス語どちらの意味あいでもありません。

地理的にはフランスに近いですが、どう見ても、激しい思いとは対極の花言葉です。

政治的な解釈でも、征服する側じゃなくて、懐柔される側の姿勢です。

アメリカ大陸からの外来種が広まった花にしては珍しく、ヨーロッパでは国によって、花名も花言葉もバラバラです。国民性が表れているようでもありますが、はたしてスペイン人の思いはいかに・・・・謎です。

キンレンカってどんな花?

ナスタチウム属じゃないナスタチウム

最近、花屋さんでは、キンレンカが「ナスタチウム」という名称で売られていることも多くなりました。

「Nasturtium」
「Garden nasturtium」

は英語名です。

が、植物分類学では、

「オランダカラシ属」

の属名が「Nasturtium」となっています。

キンレンカは「ノウゼンハレン属(Tropaeolum)」なので、全くの別種です。

ナスタチウム属じゃないのに、ナスタチウムという花名なんです。

クレソンみたいな味だから!?

なぜそんなややこしい花名なのかというと、食材としてのキンレンカは、花にも葉にもちょっとピリッとした辛みがあるためです。

Nasutatiumの語源は、ラテン語の“象の花がよじれる”という意味の言葉からきています。ナスタチウム属のクレソンなども、やはりちょっと辛みがありますね。

困難に立ち向かう人への応援アイテム

日本語の花言葉にも、一応フランスっぽいのがありますが、最近はもっぱら

『困難に打ち勝つ』

が注目され、試合に臨むスポーツ選手や受験生、就活生、選挙の立候補者などを励ますプレゼントとして奨励されているようです。

まあ、もともと、日本人は花を贈って愛の告白なんてしませんけどね。

とはいえ、せっかくなので、良かったら、パートナーとの記念日デートの時にでも、キンレンカのサラダが付くコース料理など食べてください。

キンレンカサラダ


キンレンカは、花にも葉にもビタミンCやミネラルが豊富で、美容効果も高いそうですよ!

キンレンカの基本データ

分類: ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属
学名: Tropaeolum トロパエオラム(属名)
和名: 金蓮花(キンレンカ)、凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)
別名: ナスタチウム
英名: Nasturtium,Garden nasturtium
開花時期: 5~6月、9~11月 春(初夏)または秋咲き
花色: オレンジ、黄、赤、ピンクなど
草丈: 30~300cm つる性一年草・多年草
原産地: 南アメリカ


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。