冬の花の花言葉

ポインセチアの花言葉/故郷ではクリスマスの花じゃなかった!?

Written by すずき大和


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「Christmas flower(クリスマス・フラワー)」

とも呼ばれるポインセチアは、キリスト教が普及した国ではどこも、クリスマスのシンボルとして年末シーズンにたくさん流通しています。
日本の花言葉も、聖夜に由来するものがほとんどです。

原産地はメキシコ西部のタスコ地方です。17世紀、西洋人による侵略の後に入ってきたカトリック教徒たちによって、すっかり聖なる花にされてしまいました。

しかし、キリスト教文化に習合される前は、原住民たちにとって、それはクリスマスの花ではありませんでした。

世界では、西洋文化が自然科学をリードして、現在の学問体系を作りました。植物学も、西洋人によって命名され、体系作られた知識が普及しています。が、西洋原産ではない花々の多くには、西洋人が命名する前から、ちゃんと土着の名称や伝説がありました。

ポインセチアの西洋の花言葉のいくつかは、西洋文化に融合された土着文化の元々の花の意味を伝え残しています。



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ポインセチアの花言葉

赤花の花言葉

『祝福』
『聖なる願い』
『聖夜』
『私の心は燃えている』

ポインセチア・赤


白花の花言葉

『慕われる人』
『あなたの祝福を祈る』

ポインセチア・白


ピンクの花(プリンセチア)の花言葉

『思いやり』
『純潔』

プリンセチア


西洋の花言葉

『purity(清純)』(英)
『be of good cheer(元気を出しなさい)』(英)
『misericordia(慈悲)』(西)
『pureté(清純)』(仏)

花言葉の由来

クリスマスの花

西洋人がこの花をクリスマスの花としたのは、

  • 冬場に咲く赤色の花と常緑の緑の葉、白い樹液が、クリスマスカラーだから
  • 花の形がイエス誕生の時に空に輝いていた「ベツレヘムの星」に似ているから

という説がよく聞かれます。

クリスマスカラーの三色は、以下のような意味を表しています。

:キリストの流した血
:永遠の命と愛  ※エバーグリーン(常緑樹の緑)に由来
:純潔  ※聖母マリアの象徴すること

以下の花言葉は、イエスの福音や聖母にちなみます。

『祝福』
『聖なる願い』
『聖夜』

『慕われる人』
『あなたの祝福を祈る』
『純潔』
『misericordia(慈悲)』(西)

アステカ文明の伝説

古代アステカ人は、この花を

「cuetlaxochitl(ケトラ・ショー・シー)」

と呼びました。

“枯れる花”
“しぼむ花”

という意味があります。

輝くような赤い花色が、神に捧げるために犠牲にされたものの血の色を表すとされ、

「純粋性のシンボル」

として愛されていました。花名は、真っ赤な花びら(実際には花びらではなく、苞=蕾を包む葉の一種)が落ちる姿が、“純粋なまま滅びる花”と映ったのです。

その花びらから赤い染料を作るために、多くのポインセチアが栽培されていました。咲き誇る花畑は“炎のように美しい”といわれました。

『purity(清純)』(英)
『pureté(清純)』(仏)

は、聖母の「純潔」にもつながっていますが、アステカ文化に由来しています。

ピンクの花言葉は日本発祥

『思いやり』

は、「プリンセチア」という品種が開発された時に、開発者がつけた花言葉です。

2009年、日本の「サントリーフラワーズ株式会社」が作り、その年の日本フラワーオブザイヤーの最優秀賞を受賞したことで、一気に有名になりました。2015年にフラワー大賞グランプリを受賞したことで、また人気が上がっています。

優しいピンク色に癒やされるイメージにぴったりの花言葉です。

ポインセチアってどんな花?

古代の薬草

日本では、鉢植えで売られていることが多いポインセチアですが、原産国での自生種は、そこそこ背丈が伸びる低木です。

中央アメリカでは、古代アステカ時代から、ポインセチアは染料だけでなく、白い樹液が解熱剤として利用されていました。属名の

「Euphorbia(ユールフォビア)」(和名:トウダイグサ属)

は、アステカ時代のジャバ王の専属医師の名前から付けられています。

育てるのは案外難しい

冬に花咲きますが、原産地は亜熱帯から熱帯なので、実は寒さにとても弱い植物です。日本では冬場屋外に出しっぱなしにするとうまく育ちません。

常緑で、夏の間に緑色の葉をたくさん茂らせますが、放っておくとかなりぼうぼうになっって見た目のバランスが悪くなるので、綺麗な鉢植えとして育てるには、毎年選定が必要です。

また、短日植物といって、日照時間がある程度短くなると、苞が色付く性質があるため、屋内でいつまでも光が当たるようにしていると、冬になっても赤くなりません。花(苞の中心にあるおしべとめしべの塊みたいなもの、花びらはありません)はちゃんと咲きますが、全体が青々とした観葉植物のようになってしまいます。

あまりにもデリケートな一面が、なおのこと「純粋性」を印象づけます。

侵略の歴史

ポインセチアという花名は、初代米国メキシコ公使の名にちなみます。

そのため、メキシコでは、この花をポインセチアと呼び、クリスマスのシンボルとすることは、今でも侵略の歴史を象徴すると捉える人もいます。

メキシコでは、12月12日は「ポインセチアの日」になっています。

これは、クリスマスを祝う意味あいと共に、歴史を忘れないための日でもあるのです。

ポインセチアの基本データ

分類: トウダイグサ科トウダイグサ属
学名: Euphorbia pulcherrima ユールフォビア・プルケリマ
和名: 猩々木(ショウジョウボク)
別名: クリスマスフラワー
英名: Poinsettia、Christmas flower
開花時期: 10~3月 冬の花
花色: 赤、ピンク、白、黄 など
草丈: 60cm~4m 常緑低木
原産地: メキシコ西部、中央アメリカ


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。