ストレプトカーパスは、熱帯生まれですが、30℃以上の暑さは苦手です。そして5℃くらいの寒さまでなら耐えて越冬できます。温帯地域の屋内用の園芸種として向いています。日本でも鉢花が多く流通しています。元来は庭植えには向きませんが、越冬させずに一年草として地植えしている人もいます。
花の色形はたくさんの種類があります。同じイワタバコ科のセントポーリアに似たかわいらしい鉢ものや、花柄が長く伸びて下に垂れたのをハンギングにして楽しむものなども出回っています。
もくじ
ストレプトカーパスの花言葉
ストレプトカーバス全般の花言葉
『ささやきに耳を傾けて』
『主張』
『信頼に応える』
『清純な愛』
『真実』
西洋の花言葉(primroseの花言葉)
『early youth(青春のはじめ)』(英)
『young love(青春の恋)』(英)
『I can’t live without you(あなたなしでは生きられない)』(英)
ストレプトカーパスってどんな花?
アフリカ生まれヨーロッパ育ち
原産は、アフリカ大陸南東部の熱帯から亜熱帯地域です。現在野生種は、アフリカの熱帯地域全体やマダガスカル島、アジアの熱帯地域にまで広く分布しています。
19世紀に園芸種としてイギリスに入り、20世紀にはヨーロッパ全土に広まって品種改良が進みました。多くの種類が生まれ、今では世界中に130種ほどあります。
見た目の印象は多様
ストレプトカーパス属は、花の大きさ、色、形の種類がたくさんあるので、ものによって見た目の印象が随分違います。ラッパ型の花が固まって咲く様子が桐の花に似ているところから、
「姫桐草(ヒメギリソウ)」
という和名がついています。
ひとつひとつの花は、スミレにも似ているように見えますが、花弁の付き方から見ると、蘭の仲間に近いです。八重咲きや絞り模様のハイブリット種などは、それらしく見えます。
日本ではシンプルなものが好まれ、青色系の花が主となるこちらの品種(S.saxorum サクソルム)が、店頭では一番よく見られます。
また、大きな葉が一枚べろーんと伸びた品種(S.wendlandii ウェンドランディー)は、その葉の形から特に
「牛の舌(ウシノシタ)」
と呼ばれることもあります。こちらもよく見かける品種です。
花言葉の由来
横向きでおしゃべりしあう花
『ささやきに耳を傾けて』
『主張』
ラッパ型の花が横向きにまとまって咲いています。風に揺れると花同士で何かおしゃべりしているように見えるところから生まれた花言葉です。
花期は2回?
厳しい暑さは苦手なので、地植えのものは盛夏の頃はちょっと休んで、初夏と秋の2回に分けて咲く感じになります。そのため、資料には「春と秋の2回花期がある」と、書かれたものもあます。屋内で育てられている鉢植えの園芸種は、春の終わりから秋まで絶え間なく咲きます。
『信頼に応える』
『清純な愛』
『真実』
シーズンに入って咲き始めると、半年くらいの長期にわたり、次々と花柄がでて蕾がつき、咲き続けます。その律儀で真面目な咲きっぷりの印象から、堅実なイメージの花言葉となりました。
英語の花言葉はプリムラと一緒
『early youth(青春のはじめ)』
『young love(青春の恋)』
『I can’t live without you(あなたなしでは生きられない)』
西洋の花言葉ブームは18~19世紀だったので、20世紀以降に普及した品種には、花言葉がつけられないままのものが多く、これもまた西洋では個別の花言葉がなかなか見つかりません。
英語では「cape primrose ケイプ・プリムローズ」と呼ばれるので、「primrose(プリムラ)」の花言葉の範疇に入っています。
プリムラの花言葉は、早春から咲いて初夏の前に花期が終わる、シーズン早めに咲く花であることから、「青春」や「若くて純真」なイメージに由来して生まれました。ストレプトカーパスとは全然花期が違うので、感覚としてはなんとなくズレがありますね。
分類: イワタバコ科ストレプトカーパス属
学名: Streptocarpus ストレプトカーパス(属名)
和名: 姫桐草(ヒメギリソウ)
牛の舌(ウシノシタ)
英名: Cape primrose,Streptocarpus
開花時期: 5~11月 初夏~秋の花
花色: 赤、ピンク、白、青、紫など
草丈: 20~30cm 多年草
生息地: アフリカ、マダガスカル、熱帯アジアなど
原産地: アフリカ南東部