夏の花の花言葉

シャクナゲの花言葉/荘厳な美しさに秘めた危険!魔性の女王?

Written by すずき大和


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シャクナゲは、大きな花が、枝先から八方に向かってあでやかにたくさん咲きます。全体にこんもりとかたまって咲く花姿は、派手で華やかなことこの上なく、“花木の女王”とまで呼ばれています。

もともとは北米や、ヨーロッパから東アジアにかけての高山地方に分布していた原種から、人の手で改良を重ねられながら世界に広まっていきました。現在では、平地や温かい地方でも根付く園芸種や野生種が数百種存在するといわれています。

ゴージャスな印象が祝賀の雰囲気を思わせますが、花言葉はデンジャラスな響きです。



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シャクナゲの花言葉

シャクナゲ全般の花言葉

『威厳』
『荘厳』
『危険』
『警戒』

西洋の花言葉

『danger(危険)』(英)
『caution(用心)』(英)
『beware(注意する、用心する)』(英)
『élégance(優雅)』(仏)
『danger(危険)』(仏)
『premier aveu d’amour(初めての告白)』(仏)
『gevaar(危険)』(蘭)
『Du bist die Schönste(あなたが一番美しい)』(独)
『eleganz(優雅)』(独)
『droht Gefahr!(危険を脅かす)』(独)
『beginnende Liebe(最初の愛)』(独)

シャクナゲってどんな花?

独特の花姿がエレガント

学術的には、

“ツツジ科ツツジ属、無鱗片シャクナゲ亜種、無鱗片シャクナゲ節”

という部類に属する品種の総称です。鱗片というのは、ツツジ属の植物の葉の裏側に見られるうろこ状に葉が重なっている機関のことです。シャクナゲは、ツツジ属ですが鱗片がありません。

落葉樹または半落葉樹のツツジに対して、シャクナゲ亜種は常緑の低木です。

その花姿は本当に特徴的で、枝の先端に、ツツジと同じ漏斗型の花がいくつもかたまって咲くと、全体に大きな花のくす玉のようです。細長い楕円形の濃い緑色の葉の台座の上に、華やかな花の塊が鎮座しているようです。

シャクナゲ赤


品種より見た目で区別

実際には、東洋でも西洋でも、この独特の咲き方を見てシャクナゲとツツジを分類しています。有鱗片の品種でも、枝先にこんもりかたまって花が咲くものは、有鱗片シャクナゲとして扱われています。

ゲンカイツツジや下の写真のヒカゲツツジは、紅葉して落葉しますが、花の形から、シャクナゲとして分類されることもあります。

ヒカゲツツジ


ヨーロッパでは、もっと緩く区別され、花が密集して咲くツツジはシャクナゲを指す

「ロードデンドロン(rhododendron)」

と呼ばれることが多いです。

そもそも「Rhododendron」はツツジ属の学名なので、ツツジやサツキなども全部まとめて紹介しているデータもたくさんあり、「ロードデンドロン」と聞いたら、そこはちょっと注意が必要です。

東洋と西洋のシャクナゲ

日本にも、固有種の「ホンシャクナゲ」ほか、高山地域に数種類自生しています。高山の岩肌の上などに咲いていますが、平地では栽培できないので、かつては、あまりに美しいものの、とても手に入れるのは難しい花でした。

見るだけで手に入らないものを「高嶺の花」というのは、シャクナゲから出た言葉です。

近代、西洋で盛んに品種改良が進み、育てやすい園芸種が日本にも「西洋シャクナゲ」としてたくさん入ってきました。シャクナゲを庭木にするのは高嶺の花ではなくなりました。現在まで、園芸種として流通しているもののほとんどは、この西洋シャクナゲです。

ヨーロッパでも、ガーデニングで人気の高いものは改良された園芸種が多いです。
高山地方では、野生種も多く繁殖して人々に愛さています。

スイスの観光地の象徴のような、ドイツ語で“アルプスのバラ”を意味する

「アルペンローゼ Alpenrose」

の花も、シャクナゲの一種です。

アルペンローゼ


ドイツ語圏では、この品種固有の

『wiedersehen(再会)』

という花言葉もあります。アルムの山を離れる観光客らを見送りながら

「また来てね」

とメッセージを送っているのですね。

花言葉の由来

ゴージャス&ビューティフル

『威厳』
『荘厳』

『élégance(優雅)』(仏)
『Du bist die Schönste(あなたが一番美しい)』(独)
『eleganz(優雅)』(独)

これらは、インパクトある派手な咲きっぷりを愛でる花言葉です。

『premier aveu d’amour(初めての告白)』(仏)
『beginnende liebe(最初の愛)』(独)

西洋では、このあでやかな花は、愛を語る時のプレゼントにも重宝されているようです。

実は毒花、食べちゃダメ!

『危険』
『警戒』

『danger(危険)』(英)
『caution(用心)』(英)
『beware(注意する、用心する)』(英)
『danger(危険)』(仏)
『gevaar(危険)』(蘭)
『droht Gefahr!(危険を脅かす)』(独)

この軒並み居並ぶデンジャラスメッセージのような花言葉はなんなのでしょう?

もともと高山にしかない高嶺の花だったので、取りに行こうと思うと危ない足場を渡って行くなど、危険な道のりだった、と、解説されている情報もあります。

が、西洋からの伝来の由来は、無鱗片シャクナゲ亜種の植物の葉や茎には毒成分が含まれていて、食べるとけいれん、吐き気、下痢、呼吸困難などを引き起こすためです。間違っても、葉っぱを煎じて飲んだりしないようにしてください。

あでやかに美しく、毒も持つなんて、なんとなく魔性の雰囲気も感じる花と花言葉ですが、そこがまた魅力的な女王様かもしれません。

シャクナゲの基本データ

分類: ツツジ科ツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属無鱗片シャクナゲ節
学名: Rhododendron japonoheptamerum(ホンシャクナゲ)(日本原産種)
    Rhododendron aureum(キバナシャクナゲ)(東アジア)
    Rhododendron ferrugineum(アルペンローゼ)(アルプス)など
和名: 石楠花(シャクナゲ)
英名:  Rhododendoron
開花時期: 3~7月 春~初夏の花
花色: ピンク、白、黄、オレンジ、赤、紫など
樹高: 30cm~5m 常緑中低木
原産地: ヨーロッパ、アジア、北アメリカなど


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。