冬の花の花言葉

シャコバサボテンの花言葉/シャコとカニ、お宅のはどっち?

Written by すずき大和


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サボテンというと、乾燥した砂漠などに自生しているイメージがありますが、シャコバサボテン属の原種は、ブラジルの霧深い森林の中に生えています。乾燥や高温に弱く、直射日光を嫌い、水をたくさん必要とする、デリケートなサボテンです。

縁にトゲトゲしたギザギザのある平べったい葉が連なっている形の茎(茎節)が、八方に伸び広がるように成長します。重みで垂れ下がった茎節の先端に、晩秋から冬にかけ、赤やピンク、白の花を付けます。

鮮やかな花がしだれ咲きになっている様子はみごとで、鉢を吊るして飾る人も多く、サボテン類の中では園芸種として人気がある品種です。

花言葉の文化は西洋生まれですが、あちらでは、花言葉のくくりが意外と大雑把です。
庭に植えたり、アレンジメントにしたりする花には品種ごとにたくさん花言葉がつく傾向があります。が、それ以外の花はアバウトです。

シャコバサボテンも、園芸種は有名なのに、西洋にはほとんど個別の花言葉がありません。西洋では「サボテン(英名:Cactusカクタス)」科は、全部ひっくるめて同じ花言葉の国が多いです。

一方、花言葉も花の名前も、細かく区別する文化の日本では、シャコバサボテンにも花言葉が付いています。もちろん日本オリジナル、世界でも希少な花言葉です。



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シャコバザボテンの花言葉

シャコバサボテン全般の花言葉

『一時の美』
『美しい眺め』
『つむじまがり』
『もつれやすい恋』

シャコバサボテンってどんな花?

シャコとカニ

シャコバサボテン属(学名:Schlumbergeraシュルンベルゲラ)は、ブラジルの低地から高地にかけての森林に自生しています。標高によって種類がちょっと違います。

一番高い所に生息する

「シュルンベルゲラ・ラッセリアナ
(Schlumbergera russelliana)」

は、日本では

「カニサボテン」
「カニバサボテン」

と呼ばれています。シャコバサボテンと花の見た目はそっくりですが、花期が遅く、1~3月の早春の頃咲きます。また、茎節にトゲトゲがなく丸くなっているのが特徴です。

この茎節の一区切りずつが、カニの爪のような形なので、“蟹葉サボテン”です。

「シャコバサボテン」は、低地に生息する

「シュルンベルゲラ・トルンカタ
(Schlunmbergera truncata)」

という品種とその交配種のことです。トルンカタは、実はラッセリアナを親とする交配種が野生化したものです。こちらの花名は、茎節の連なりが、シャコエビに似ていることにちなみます。

感謝祭とクリスマスとイースター

西洋では、12月頃花の最盛期となるシャコバサボテンのことを、

  • 「Thanksgiving cactus」(感謝祭のサボテン)(英)
  • 「Christmas cactus」(クリスマスのサボテン)(英)
  • 「cactus de Noël」(クリスマスのサボテン)(仏)

と呼んでいます。花期が遅いカニバサボテンは学名のまま「Schlunmbergera」です。

また、3~5月に咲く、全く別属の品種に、

「Easter cactus」(イースターのサボテン)

と呼ばれるものがあります。

日本語のシャコバサボテンのネット記事の中には、

“シャコがクリスマスで、カニがイースター”

誤った記載が時々あるので注意してください。

ネット記事はゴチャ混ぜです

実は、ネット情報の混在はそれだけではありません。

画像を検索すると、ガーデニングやっている人の投稿写真でさえ、明らかにカニとシャコを勘違いしている写真もたくさん見られます。また、イースターカクタスの花の写真も相当数「シャコバサボテン」の名で投稿されています。

サボテンや花言葉のサイトでも、余所から勘違いのまま転用している例もあります。

更に、実際に「シャコバサボテン」「カニバサボテン」として売られているサボテンにも、トルンカタ(シャコバ)とラッセリアナ(カニバ)を更に交配させて作った種が多く出回っており、茎節の縁が丸いのかとんがっているのか微妙なものもたくさんあります。

微妙なシュルンベルゲラ


イースターカクタスは、茎節だけ見るとカニバサボテンにそっくりなため、カニバと信じて育てている人、写真撮っている人が多いようです。でも、咲いた花は、花びらやおしべの形、全然違いますから。

イースターカクタス


ご自分の育てているものや、写真の被写体が怪しそうな時は、花期を確認するか、花屋さんにちゃんと確かめてみてください。カニとシャコについては、カニから生まれたシャコなので、“同じシャコバサボテン属”として同じもの扱いする見方もアリです。

花言葉の由来

『一時の美』

花の盛りの時季こそ、しだれ咲きが優雅ですが、花のない時季は、ただ

“だらんと垂れ下がった変なサボテン”

状態なので、あんまりクールじゃないんです。

『美しい眺め』

だからこそ、花の時期は、本当に見違えるように美しい眺めとなるわけです。

『つむじまがり』

サボテンのくせに、水が少ない所では生育できないところが、他のサボテンに反している、という解説があります。

また、下記の『もつれやすい恋』と同じ由来、という説もあります。

『もつれやすい恋』

節くれだった茎節をたくさん伸ばす姿が、ややこしく絡まる印象・・・みたいな解説が多いです。

が、ややこしさといえば、前述の

  • カニとシャコとイースターの見分けの難しさ
  • それに起因する情報の混在とフェイク情報の拡散

のイメージのような気もしてしまいます。

シャコバサボテンの基本データ

分類: サボテン科シュルンベルゲラ属
学名: Schlunmbergera truncata シュルンベルゲラ・トルンカタ
和名: 蝦蛄葉サボテン
別名: デンマークカクタス
英名: Thanksgiving cactus,Christmas cactus
開花時期: 10~1月 冬の花
花色: 赤、ピンク、白、黄、オレンジなど
草丈: 15~40cm 多肉植物
原産地: ブラジル


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。