夏の花の花言葉

ニンニクの花言葉/抜群の健康パワーが凝縮された花言葉

Written by すずき大和

ニンニクの鱗茎(球根)は、疲れた身体の元気を回復する効果抜群のスタミナ食材です。地中海沿岸に栄えた古代文明社会では、5000年以上昔から、活力の源、滋養強壮剤としてニンニクを食べていました。

日本には4世紀頃伝わり、奈良時代には薬草として栽培されていた記録があります。現代でもニンニクを使った「スタミナ料理」が、ファストフードや定食屋、居酒屋などの定番人気メニューです。

初心者でも栽培しやすいので、家庭菜園で栽培し、収穫期にフレッシュな生ニンニクを堪能している人もいます。

実は、そんな家庭菜園家や農家の皆さんの中にも、「ニンニクの花」を見たことがない人がたくさんいます。収穫を目的に栽培する場合、球根に栄養がいくように、花茎が伸びてくると、花がつく前に摘んでしまうことが奨励されているためです。

しかし、ニンニクの花は、意外と可愛らしいビジュアルをしています。最近では、“花を楽しむ”ために、花壇でニンニクを育て始めるガーデナーさんが、少しずつ増えてきました。



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ニンニクの花言葉

ニンニク全般の花言葉

『勇気と力』
『息災』

西洋の花言葉

『courage(勇気)』(英)
『strength(力)』(英)
『protection(保護)』(仏)

花言葉の由来

スタミナだけじゃない、ニンニクの効能

ニンニクのスタミナアップ効果の秘密は、あの強い匂いの元になっている成分「アリシン」が、エネルギー代謝に欠かせない「ビタミンB1」の吸収量を増やす働きをすることにあります。

しかし、ニンニクの効能は、それだけに留まりません。

殺菌作用、抗酸化作用も高く、傷薬や胃薬にもなれば、畑に植えることで周囲の作物にもいい影響を及ぼすコンパニオン・プランツにもされています。自律神経の働きを整える作用にも優れ、最近ではガンの予防効果も高いことが発見されました。

1990年には、アメリカの国立機関によって選定された「健康に役立つ食品40種」の頂点に立つ食品と認定されています。

『勇気と力』
『息災』
『courage(勇気)』(英)
『strength(力)』(英)
『protection(保護)』(仏)

これらの花言葉は、活力を増進し、人々の健康維持に役立ってきたニンニクの底知れぬパワーと恩恵をイメージさせます。

ニンニクってどんな花?

「ニンニクの芽」は、実は花の茎

冒頭でも書きましたが、美味しいニンニクを作るコツのひとつとして、

「花は咲く前に摘んでしまう」

という鉄則があります。細長い線形の葉がたくさん出ている間から、花茎が伸びて50cmくらいになると、花茎ごと刈り取ってしまいます。

東洋では、この切った花茎部分も食用にしてきました。日本の市場では

「ニンニクの芽」

と呼ばれています。匂いが少なく、柔らかくて甘味があり、炒め物などに使われています。

花径の先端には、「総苞(そうほう)」と呼ばれる袋のような丸い玉が付いています。市販のニンニクの芽でも、付けたままで売られていることがたまにあります。

ニンニクの芽


ニンニクの花と総苞

総苞の中には、「ムカゴ」と呼ばれるタネのようなものと、花の蕾がたくさん詰まっています。花茎を摘まずに育てていると、この総苞が裂け、中から蕾が現れ、やがてくす玉のような球体の花が咲きます。

総苞から出てくるニンニクの花


ヒガンバナ科ネギ属の多くがこの球体に近い固まった花穂を付けます。長ネギの“ネギ坊主”はよく知られています。

園芸用の仲間

中には、園芸用の品種もあります。

代表的なのがこの品種です。学名は「アリウム・ギガンチウム」といいます。

アリウム


紫色のまん丸の花が可愛らしいと、最近徐々に人気が出ています。

実は、食用のニンニクの花が園芸用として注目されるようになったのは、このギガンチウムの花にとても似ているためです。

属名の「Allium アリウム」は、もともとラテン語の“ニンニク”のことでした。しかし、現在一般に、「アリウム」と呼ばれているのは、西洋でも日本でも、このギガンチウムのことです。花言葉もニンニクとは別に、ちゃんと付いています。

食用ニンニクは、作物(球根)名で

「Garlic ガーリック」(英)
「Ail」(仏)
「Ajo」(西)
「Knoblauch」(独)

などと、呼ばれるのが常で、園芸種のアリウム属全般とは、分けて扱われています。

英語では、花言葉も明確に分かれていますが、他の言語では、ニンニクも園芸種も一緒の花言葉だったり、混ざって紹介されることが多いようです。

日本語では、ニンニクもネギも玉ネギも、ギガンチウムも他の園芸種も、いちいち花言葉が分かれています。日本人、そういうところ細かいですね。

ニンニクの基本データ

分類: ヒガンバナ科ネギ属
学名: Allium sativum アリウム・サティヴァム
和名: 葫(ニンニク)
別名: 大蒜(オオヒル、ニンニク)
    忍辱(ニンニク)
英名: Garlic
開花時期: 5~7月 夏の花
花色: 白、紫
草丈:  50~60cm 球根性多年草 
原産地: 中央アジア


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。