春の花の花言葉

スモモの花言葉/李下に冠を正さずの「李」はスモモのことです

Written by すずき大和

「スモモもモモもモモのうち」

有名な日本の早口言葉です。

実際の植物学の分類では、桃もスモモ(李)も、

バラ科スモモ亜科サクラ属

に分類される果樹です。確かに仲間のうちと呼べるでしょう。

が、サクラ属は範囲がとても広く、ソメイヨシノなどの鑑賞用桜の木から、桃や梅などの果樹、アーモンドまで、多様にあります。そのため、更にいくつかの亜属に仲間分けされています。

桃とアーモンドは、同じ「モモ亜属」です。しかし、スモモは「スモモ亜属」として、梅(ウメ)、杏(アンズ)、プラム(プルーン)などと一緒のグループになります。

正しくは、

“モモもスモモもサクラのうち”
“ウメもアンズもスモモのうち”

ということになりますか。



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スモモの花言葉

スモモ全般の花言葉

『忠実』
『貞節』
『独立』
『疑惑』
『甘い生活』
『幸福な日々』
『誤解』
『困難』
『誠意』

スモモってどんな花?

スモモ

スモモ


冒頭の続きになりますが、サクラ属の果樹の分類や呼び名はちょっと複雑なので、ひとことに「スモモ」とか「プラム」とかいっても、どの品種のことを指しているかは、場合によって違います。

日本語で一般的に「スモモ」というと、赤い皮で黄色い果肉の甘酸っぱい果物のことです。

中国原産の「李(リー)」が日本に渡って「李(スモモ)」と呼ばれ、更に日本からアメリカに渡って、今ではカリフォルニアが世界最大の産地になっています。アメリカで品種改良された新種のいくつかは、また日本に逆輸入されて栽培されています。

現在、日本の農産物市場では、「大石早生」とか「サンタローザ」とか「太陽」など具体的な品種名で流通していますが、産地や見た目は違っても、赤いスモモはほぼすべて

学名「Prunus salicina プルヌス・サリーシナ」

という品種の果実です。

実は、緑の皮の「ソルダム」や「ケルシー」という品種も、S.サリーシナの変種です。そのため、そこまで含めて「スモモ」と呼ばれることもあります。

プラム

プルーン


「Prunus プルヌス」は、スモモ亜属の学名です。英語にすると「Plum プラム」です。

英語で一般に「Plum」と呼ばれる果物は、日本では「プルーン」と呼ばれています。

濃い青紫色の皮で黄色い果肉の果実です。店頭では、ナマより干しプルーンやエキスにしたもののほうをよく見かけます。英語では、「Prune」は干したPlumの呼び名で、果物としては同じものです。

プルーンもスモモ亜属の仲間ですが、スモモとは別の西アジア原産の種です。

学名「Prunus domestica プルヌス・ドメスティカ」

和名「西洋李(セイヨウスモモ)」

と、呼ばれています。

スモモの花


スモモ亜属の果樹は、高木も低木もありますが、すべて枝の節の所に五弁の白やピンクの花を咲かせます。英語では、果実は

  • スモモ(Japanese plum)
  • 杏(Apricot)
  • プルーン(Plum,Prune)
  • 梅(Japanese apricot)

と呼び分けていますが、花については、全部まとめて「Plum」と認識されています。

英語以外でも、ヨーロッパ圏の言語ではほとんどそんな感じです。

日本では、スモモの花木といえば、S.サリーシナのことです。梅も杏もプルーンも、それぞれ識別され、花言葉も別です。

花言葉の由来

李下に冠を正さず

中国の故事に由来する有名なことわざです。

スモモの木の下で冠をかぶりなおすと、遠目にはスモモを盗んでいるように見えるので、

“誤解を招くような紛らわしい振る舞いはするな”

という意味で使われます。

セクハラや不倫を指摘されたエライ人が、「誤解です」みたいな言い訳をする時に、必ずいわれている言葉ですね。まあ、ニュースにされる人の多くは本当にスモモを盗んでいたかもしれませんが・・・

『疑惑』
『誤解』
『困難』
『誠意』

これらの花言葉は、このことわざからきています。

『独立』

も、誠実で真摯な態度でやっていくことで周りに認められるもの、というニュアンスがこもった花言葉です。

梅の花言葉

『忠実』
『貞節』

これは、英語のPlumの花言葉『fidelity(忠実)』からきています。

英語で「Plumの花」というと、プルーンではなく、梅の花を指すのが一般的です。

梅とスモモの食文化は日本からアメリカ、ヨーロッパまで伝わりました。が、花に関しては、シルクロードで運ばれた中国の絵画の代表的画題のひとつだった「梅の花」の印象が強いのでしょう。

“梅といえば中国を象徴する花”

というイメージが西洋では定着しており、スモモ亜属全体の印象もそこに帰着しているようです。

Plumの花言葉の由来も、「梅」のイメージからきているため、日本ではほぼ「梅の花言葉」として紹介されています。

芳醇な果実

『甘い生活』
『幸福な日々』

これは、スモモの甘酸っぱくてみずみずしい果実からきたイメージです。なんだか新婚家庭の雰囲気を彷彿とさせますね。

スモモの基本データ

分類: バラ科サクラ属スモモ亜属
学名: Prunus salicina
和名: 李(スモモ)、酢桃(スモモ)
別名: プラム
    巴旦杏(ハタンキョウ)
    牡丹杏(ボタンキョウ)
英名: Japanese plum,Asian plum
開花時期: 3~4月 春の花
花色: 白
樹高: 2~4m 落葉小高木
花持ち期間 3~7日
原産地: 中国


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。