夏の花の花言葉 秋の花の花言葉

ニチニチソウの花言葉/夏の寄せ植えの定番。毎日そばにいる花

Written by すずき大和

園芸界では「ビンカ」の別名で呼ばれることも多いニチニチソウは、丈が低く、可愛らしい花を夏から秋にかけて咲かせてくれる、花壇の植え込みの定番です。

ビンカは実は別種の「ツルニチニチソウ属」の学名:Vincaです。昔、ニチニチソウもビンカ属に一緒にまとめられており、総称として「ビンカ」と呼ばれていました。

その後、研究が進んで「ニチニチソウ属」(学名Catharanthus:カタランタス)が分化しましたが、旧通称が、今も俗称として残っているのです。

ちなみに、ヨーロッパではビンカ属のほうがポピュラーのようで、フランス語のニチニチソウ「pervenche」は正しくはビンカ属を指し、カタランタスは

「pervenche de Madagascar(マダガスカルのニチニチソウ)」

と呼んでいます。pervencheの英語訳「periwinkle」は、ツルニチニチソウの一般的な花色「薄い青色」の色名です。

フランス語の花言葉も、ツルニチニチソウの花色に由来しています。フランスにもイギリスにも、ニチニチソウ個別の花言葉はないようで、日本の花言葉は日本人の感性で生まれたオリジナルです。



スポンサーリンク

ニチニチソウの花言葉

日本の花言葉

『楽しい思い出』
『楽しい追悼』
『友情』
『生涯の友情』
『若い友情』

西洋(仏語)の花言葉

白花の花言葉

『fidélité(忠誠心)』

青花の花言葉

『Mélancolie(憂鬱)』

ニチニチソウってどんな花?

丈夫で長持ち

ニチニチソウは、丸みのある5枚の花びら(実は根元でつながっています)の小ぶりの花がたくさん咲きます。緑色の楕円形の葉もつやつやと美しく、色は白、赤、ピンクがポピュラーで、シンプルな印象の可愛らしいビジュアルです。

キュートな見た目と裏腹に、高温多湿の環境にすこぶる強く、手入れも簡単、花期が初夏から秋までと長く、ガーデニング初心者に好まれる人気の鉢植え花でもあります。

フランス語名の通り、熱帯のマダガスカル原産です。自生地では、毎年花を咲かせながら低木状に成長しますが、寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうので、日本では一年草として扱われ、春に種まきして育てます。

ツルニチニチソウ(ビンカ)

日本人の思うニチニチソウは、フランス以外の大陸ヨーロッパでも、だいたい「マダガスカルのニチニチソウ」と認識されています。英語圏では、一応「Madagascar periwinkle」と呼ぶこともあるようですが、学名のまま

「Catharanthus roseus(キャタランサス・ローズ)」

という方が多く、ツルニチニチソウとは別もの扱いされています。

ツルニチニチソウは、ちなみにこんな花です。

ツルニチニチソウ


毎日次々と新しい花が咲く

和名「ニチニチソウ(日日草)」

の由来は、ひとつひとつの花は3日くらいと短命ですが、長い花期の間、毎日のように次々とたくさんの花を咲かせ続けることからきています。

ビンカもニチニチソウも、花びらがしおれずにそのまま落ちます。艶のある葉のせいもあって、毎日のように花が散っているのに、美しい見た目をずっと保っている点も、ガーデナーに愛されやすい花です。

花言葉の由来

『楽しい思い出』『楽しい追悼』

毎日毎日、鮮やかな色の花をたくさん咲かせ続ける様子が、楽しげに夏の思い出を積み重ねているように感じるところからついた花言葉です。

『友情』『生涯の友情』『若い友情』

たくさんの花が咲く様子が、友達同士集まって和気あいあいとおしゃべりしているイメージと重なって、こんな花言葉になりました。

『生涯の友情』は、花期が長く、毎日咲き続ける様子が、いつもそばにいてくれる友のイメージとつながったようです。

『憂鬱』

フランスのビンカは、青や青紫が一般的で、白や赤の花は珍種です。

花全般の印象も、悲しみや憂いのイメージがあるようです。

毎日毎日ピンクの花が咲けば楽しげですが、毎日毎日青い花が咲き続けたら、確かにブルーもなるかもしれませんね。

実は毒花!でも抗がん剤として活躍

ビンカアルカロイド

ニチニチソウにもツルニチニチソウにも、「アルカロイド」という毒成分が含まれています。触っても平気ですが、うっかり口に入ると、麻痺、けいれん、嘔吐などの症状が出る場合があるので、手はよく洗いましょう。

ニチニチソウの毒成分は「ビンカアルカロイド」といわれます(ややこしいですが、ビンカのほうにはありません)。一部に細胞分裂阻害作用があることが発見され、今は抗がん剤として使われるようになりました。効果が大きいですが、脱毛などの副作用がある、あの抗がん剤です。

実は、中国では、もともと「長春花(ちょうしゅんか)」という生薬でした。西洋でも血糖値を下げる薬として民間で用いられていたそうですが、一歩間違うとアルカロイドはとても危険な毒なので、素人は絶対に勝手に使わないようにしてください。

ニチニチソウの基本データ

分類: キョウチクトウ科ニチニチソウ属
学名: Catharanthus roseus カタランサス・ロゼウス
和名: 日々草(ニチニチソウ)
別名: ビンカ
英名: Catharanthus roseus,Madagascar periwinkle
開花時期: 5~11月 夏~秋の花
花色: 白、赤、ピンク、紫、複色など
草丈: 10~80cm 一年草
花持ち期間: 2~3日
原産地: マダガスカル


スポンサーリンク

筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。