冬の花の花言葉 秋の花の花言葉

シコンノボタンの花言葉/南国から来て和に溶け込む渋いやつ

Written by すずき大和


スポンサーリンク

日本の秋には、キキョウやリンドウなど、青色や紫色の印象的な花をいくつか見ることができますが、木枯らし吹く季節になると、屋外の青系の花はだいぶ少なくなる印象です。

庭木や鉢植えなどでよく見る、シコンノボタンは、花径7~10cmくらいの大き目の濃紫色の花を、お盆の頃から11月頃まで毎日次々咲かせます。温暖化が進む最近は、年末の頃まで花を付けていることも少なくありません。

紫色の釣り針のように曲がった細長いおしべ(10本もあります)が、飛び出しているのが特徴的です。昆虫の触覚や足のようにも見えるので、英語圏では、

「Brazilian spider flower(ブラジルの蜘蛛の花)」

などという俗名があるそうです。

ブラジリアンといわれる通り、ノボタン科シコンノボタン属はもともと南米ブラジル原産の熱帯植物です。が、なぜか耐寒性にも優れ、霜が降りない程度の寒さなら屋外でも越冬できます。北アメリカの広い地域にも複数の品種が分布して根付いています。

日本では、このシコンノボタンが、関東以南では庭木としてよく植えられています。



スポンサーリンク

シコンノボタンの花言葉

シコンノボタン全般の花言葉

『平静』
『落ち着き』
『常に冷静』
『謙虚な輝き』
『ひたむきな愛情』
『自然』

シコンノボタンってどんな花?

ノボタンとは別物、花言葉は同じ

ノボタン科の植物には、多年草も低木もつる性植物もありますが、ほとんどが亜熱帯から熱帯に分布しています。日本でも、南西諸島や小笠原諸島などにいくつかの属が自生しています。耐寒性があり、本州でも一般に栽培されているのはシコンノボタンだけです。

「ノボタン」は、沖縄で自生している、特定の品種の花名です。シコンノボタンとはおしべ・めしべの色が違うだけで、見た目はとてもよく似ています。が、こちらはノボタン属(学名:Melastoma メラストマ)で、シコンノボタン属(Tibouchina ティボウキナ)とは別品種の、春から夏の花です。

ノボタンの花

メラストマ


が、最近、本州の園芸市場では、「ノボタン」の名称でシコンノボタンが出回っています。ノボタンは観光用に温室栽培はされていますが、一般には流通していないので、店頭にあるのはほぼシコンノボタンです。

花言葉の範疇としては、本物のノボタンもシコンノボタンも、同じものとしてくくられ、「ノボタンの花言葉」または「シコンノボタンの花言葉」と紹介されています。

ネットの情報では、花言葉でも園芸でも「ノボタン(シコンノボタン)」の見出しで、写真はほぼシコンノボタン、というのも多いです。学名や花期は、両方の情報が混同しているようなので、ご注意ください。

英語圏での呼び名

ノボタン(メラストマ)属も南米原産で、北アメリカには複数の品種が分布しています。アメリカの園芸界では、ノボタン属はまとめて「メラストマ」、シコンノボタン属は「ティボウキナ」と呼ばれていますが、一般的にはどっちも混ぜこぜで、両方の呼び方がされています。

また、俗称として、両方ともに

「Glory bush グローリーブッシュ」
「Princess Flower プリンセスフラワー」
「Lasiandra ラシアンドラ」

などと呼ばれているのが、一番一般的な花名です。

花言葉の由来

アメリカの花

花言葉文化はヨーロッパでは盛んですが、アメリカではイマイチ盛り上がっていません。アメリカ大陸原産で、アメリカではポピュラーな品種であっても、ヨーロッパではマイナーな花は、花言葉がないか知られていない、という場合が多いです。

シコンノボタン(Glory bush)も、欧州ではそんなに人気の花ではなく、いろいろ検索しましたが、西洋の花言葉情報の中に見つけることが出来ませんでした。

『謙虚な輝き』

は、日本の花言葉ですが、一応、英語圏での花名「Glory bush(輝きの木)」にちなんでつけられたものです。

紫色のイメージ

シコンノボタンは、字のまんま“紫紺色のノボタン”という意味です。

ヨーロッパでは、紫色は涙色とされているので、紫色の花は一般的に哀しみの象徴という意味があります。シコンノボタンの人気がイマイチ高まらないのは、そんなところにも起因しているのかもしれません。

日本では、古来より紫色は高貴な位のシンボルなので、いいイメージを持たれています。

藤色のような明るい紫は、まさに高貴なものの象徴です。「気高さ」「気品」「上流」「雅」などの意味を表します。
濃紺に近い濃い紫色は、物事に動じない「平静」で「謙虚」な「徳」のある振る舞いをする人の印象があります。

『平静』
『落ち着き』
『常に冷静』
『謙虚な輝き』
『ひたむきな愛情』
『自然』

これらの花言葉は、そんな日本人の好む雰囲気・佇まいが投影されているようです。

熱帯の花なのに・・・思いっきり「和の心」っぽいです。

ん~、渋いですね。

シコンノボタンの基本データ

分類: ノボタン科シコンノボタン属
学名: Tibouchina urvilleana ティボウキナ・ウルビリアナ
和名: 紫紺野牡丹(シコンノボタン)
別名: ブラジリアン・スパイダー・フラワー
英名: Glory bush,Princess Flower,Lasiandra
    Tibouchina,Melastoma
(ノボタン属とシコンノボタン属の総称)
開花時期: 8~12月 晩夏~初冬の花
花色: 濃紫、青紫
樹高: 1~5m 常緑低木 
花持ち期間: 1日
原産地: ブラジル


スポンサーリンク

筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。