マーガレットは、明治期に日本に入ってきた西洋菊の代表です。
キク科の中の様々な品種に見られる、黄色く丸い中心の周りに、白い舌状の花びらが円く並んで平咲きになる花の代表ともいえます。
正確には、フランスで改良された、カナリア諸島原産の園芸種の一品種です。
学名:Argyranthemum frutescens
アルギランセマム・フルテッセンス
(和名:木春菊 モクシュンギク)
(英名:Paris daisy パリスデイジー)
という品種の花名です。
フランスでは最もポピュラーな菊です。というか、黄色と白の平咲きのキク科の花は何でも「Marguerite」と呼ばれています。
英語圏でも、マーガレットを含む、平咲きの花が咲くキク科の複数の属が、まとめて「Daisy デイジー」と呼ばれています。
今回は、広い意味の西洋菊やデイジーではなく、木春菊独自の花言葉を紹介します。
もくじ [閉じる]
マーガレットの花言葉
マーガレット全般の花言葉
『恋占い』
『予言』
『真実の愛』
『真実の友情』
『信頼』
『誠実』
『慈悲』
『貞節』
『忍耐と哀しみ』
白花の花言葉
『心に秘めた愛』

黄花の花言葉
『美しい容姿』

ピンクの花言葉
『真実の愛』

西洋の花言葉
『secret love(秘密の恋)』(英)
『faith(信頼)』(英)
『estime(尊敬)』(仏)
『confiance(信頼)』(仏)
『innocence(純潔)』(仏)
『natürliche unschuld(天然の純真爛漫)』(独)
花言葉の由来
高い確率で「好き」になる恋占いの花
花びらを一枚一枚ちぎって、「好き、嫌い・・・」とやる恋占いは、フランスの乙女の間で始まりました。もともとは、マーガレットの花を使うのが定番です。
『恋占い』
『予言』
『真実の愛』
の花言葉の所以です。
マーガレットは花びらの数が決まっておらず、個体によって枚数が違うので、運試しにぴったりでした。実は、ほとんどが奇数枚なので、「好き」から始めると、だいたい「好き」で終わります。まあ、恋の成就を祈るおまじないみたいなものですね。
女神アルテミスに捧げる花
栽培種のマーガレットがフランスで生まれたのは、中世の終わり頃、17世紀のことです。が、近代の西洋社会で人気が広まると、古代ギリシャ神話に出てくる女神アルテミスに捧げる花といわれるようになりました。
その後、マーガレットにはアルテミスの伝説に由来する花言葉がたくさん付けられました。
1,アポロンの双子の美女
『美しい容姿』
アルテミスは、王神ゼウスの子供のひとりです。太陽神アポロンと同じ母のもとに生まれ、「月の女神」ともされています。アポロンに似て、それは美しい顔立ちをしていました。
2,処女神、純潔の女神
『貞節』
『innocence(純潔)』(仏)
『natürliche unschuld(天然の純真爛漫)』(独)
オリンポスで一番の弓の名手アポロンに、勝るとも劣らない腕前を持ち、「狩猟の女神」となりました。怒らせるとブチ切れて相手を殺してしまう逸話もいくつか残る、激しい気性の女神でしたが、一生処女であることを誓っており、
「純潔の女神」
「貞節の女神」
として、すべての女性の守護神といわれています。
3,固い誓い
『真実の友情』
『信頼』
『誠実』
『慈悲』
『faith(信頼)』(英)
『estime(尊敬)』(仏)
『confiance(信頼)』(仏)
アルテミスの周りに使える女の精霊たちも純潔を誓っていました。隠れて男と通じる者がいれば、アルテミスは激しい怒りの罰を与えましたが、本当に心から愛する者と結ばれる時は、祝福して送り出しました。
仲間内に対して慈悲深かったアルテミスは、下の者から尊敬や信頼を受け、周りは固い結束がありました。
4,オリオンとの恋
『心に秘めた愛』
『secret love(秘密の恋)』(英)
やがて、アルテミス自身も、半神半人でギリシャ一番の猟師・狩人であったオリオンに恋をするようになります。しかし、純潔を誓った処女神ゆえ、初めはあからさまに恋心を表に出しませんでした。
しかし、狩猟の女神と狩人オリオンは互いにどんどん惹かれ合っていきました。乱暴なオリオンを嫌っていたアポロンは、アルテミスを騙して、弓の腕前試しに、海を泳ぐオリオンを的にして矢を射らせます。
『忍耐と哀しみ』
アルテミスはそうとは知らずにオリオンを殺してしまいます。オリオンの遺体を見て、彼を生き返らせようと手を尽くしましたが、死者をよみがえらせることは許されず、悲しみにくれたのです。
哀れに思ったゼウスは、オリオンを空にあげてアルテミスを慰めました。
マーガレットってどんな花?
日本のマーガレット
日本の園芸市場では、木春菊を交配させてできた園芸種もまとめてマーガレットと呼ばれています。中には、カラフルな花色や八重咲など立体的に咲く品種もあります。

多年草か、低木か
冬に霜が降りる気候の所では越冬できませんが、地中海地方のように暖かい地域では宿根性の常緑多年草です。何年も経て株が大きくなると、茎が木質化してくるので、低木扱いされることもあります。
「木春菊」の花名の由来でもあります。
シンプルで清楚ですが、耐寒性が強く、繁殖力のある様子が、激しい気性で強い「狩猟の女神」アルテミスのイメージに重なったのかもしれません。
分類: キク科モクシュンギク属
学名: Argyranthemum frutescens
アルギランセマム・フルテッセンス
和名: 木春菊(モクシュンギク)
別名: 木立加密列(キダチカミツレ)
英名: Paris daisy
開花時期: 3~5月 春の花
花色: 白、ピンク、黄、オレンジ、赤など
草丈: 30~100cm 多年草または常緑低木
花持ち期間: 7日前後
原産地: 大西洋カナリア諸島