夏の花の花言葉

スイカズラの花言葉/絡みつく「つる」は希望につながる絆

Written by すずき大和


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スイカズラは、初夏に特徴的な形の白い花を咲かせるつる性植物です。花はジャスミンに似た甘美な香りを放ちます。日本原産と見られ、古くから野山に自生し、花や実は生薬に使われてきました。

スイカズラの仲間(スイカズラ属)は、北半球を中心に世界中で150種以上見られます。国内には25種類ほど自生しています。一般的に「スイカズラ」と呼ばれるのは、この白い花の品種(学名:Lonicera japonica)です。

漢字では「吸葛」と書きます。葛(カズラ)はつる草の総称です。

“蜜が吸えるつる草”

という意味です。子供が花の蜜を吸って遊んだところから、そう呼ばれるようになりました。

別名は「忍冬(ニンドウ)」です。

冬になって、葉が赤茶色に変色しても、散らずに残って越冬するので(半常緑)、寒さに耐え忍んでがんばっているように見えたことに由来します。

白花のスイカズラの場合、忍冬と書いてスイカズラと読ませることもあります。一方、「〇〇ニンドウ」という和名がついているスイカズラ属の多くは、ピンクやオレンジなど赤系の花を咲かせます。色付きの花の品種を単にスイカズラと呼ぶことはありません。

日本では、花名が変わると花言葉も異なることが多いのですが、白花のスイカズラも、ピンクやオレンジのニンドウの仲間も、みな同じ花言葉を持っています。



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スイカズラの花言葉

スイカズラ属全般の花言葉

『愛の絆』
『献身的な愛』
『友愛』

西洋の花言葉

『bonds of love(愛の絆)』(英)
『generous and devoted affection(寛大で献身的な愛情)』(英)
『devotion(献身)」』(英)
『lien(絆)』(仏)
『unsterbliche bindung(不滅の絆)』(独)
『hoffnung(希望)』(独)

白花の花言葉

『liens d’amitie (友情の絆)』(仏)
『unsterbliche freundschaft(不滅の友情)』(独)

ピンクの花の花言葉

『liens d’amour(愛の絆)』(仏)
『familienliebe und vereinigen(家族の愛と団結)』(独)

スイカズラってどんな花?

独特の花姿

日本同様、中国などの東アジアのスイカズラ属は、白い花が一般的です。東洋の白花は、咲き始めは純白ですが、時間がたつとだんだん黄色に変色します。ひとつの枝に複数の花が順番に咲くため、花列に沿って花色がグラデーションのように変わっていきます。

中国では、同じ枝に同時に白黄2色の花が咲いている様子から、

「金銀花」

という花名か付けられています

スイカズラ花


ひとつひとつの花は、花弁の根元は筒状に細長く、途中で上下に大きく裂けて広がるラッパ型をしています。上弁は先が4つに裂け外側にカールし、中からおしべが突き出るようにたくさん飛び出しています。強い香りも伴って、強烈なインパクトを残す花です。

西洋のスイカズラ属

1,ハニーサックル

ヨーロッパのスイカズラ属は、地中海沿岸から北アフリカ地域原産の品種(和名:ニオイニンドウ)が一般的です。名前の通り、白花にも増して、甘い強い香りがします。蕾は紫がかった濃いピンクで、開くとクリーム色の花になります。

こちらも養蜂の蜜源になっており、英語では

「Honeysuckle ハニーサックル」

と呼ばれています。スイカズラと同じ、“蜜を吸う”という意味です。

ハニーサックル


2,ツキヌキニンドウ(突抜忍冬)

北アメリカでは、和名ツキヌキニニンドウと呼ばれる濃いオレンジ色の花が咲く品種がよく見られます。花びらの筒部分が長いので、英語では

「Trumpet honeysuckle トランペット ハニーサックル」

と呼ばれています。

ツキヌキニンドウ


花言葉の由来

つる性植物はつながりの象徴

ニンドウもHoneysuckleも、スイカズラ属の中のつる性植物全般の総称でもあります。

つる性植物は、他の何かに絡みつきながら、一体となって成長するので、西洋では、人と人との強い結びつきを象徴するものとされています。常緑のアイビーなどは、縁起物として、結婚式の飾りなどにもよく使われます。

ニンドウやハニーサックルの仲間も、繁殖力の強さが目立つつる性植物です。人と人の絆を示唆した花言葉がたくさん付きました。

『愛の絆』
『献身的な愛』
『友愛』

これら日本の花言葉は英語のものの意訳です。

『bonds of love(愛の絆)』(英)
『generous and devoted affection(寛大で献身的な愛情)』(英)
『devotion(献身)」』(英)

もとの英語を見ると、日本語で「絆」という表現に相当する、“つながり”を連想させる単語がいろいろあることがわかります。

  • bond(ボンド)は、一般的には“債券”のことですが、絆の意味もあったのですね。
  • affectionは、ロマンスの愛より、“愛着”とか“情”というニュアンスです。
  • devotionは、“献身”と訳されていますが、“帰依”“信心”など帰属感の表現です。

『lien(絆)』(仏)
『unsterbliche bindung(不滅の絆)』(独)
『hoffnung(希望)』(独)
『liens d’amitie (友情の絆)』(仏)
『unsterbliche freundschaft(不滅の友情)』(独)
『liens d’amour(愛の絆)』(仏)
『familienliebe und vereinigen(家族の愛と団結)』(独)

lien(ライン)は。英語だけでなく、フランス語やドイツ語でも“線”“リンク”という意味合いがあり、日本語の“絆”に一番近い表現かもしれません。

ドイツ語の『hoffnung(希望)』も、リンクのイメージから出てきた言葉なら、ドイツ人のセンスもなかなかハートフルですね。

スイカズラの基本データ

分類: スイカズラ科スイカズラ属
学名: Lonicera ロニセラ(属名)
和名: 吸葛(スイカズラ) (スイカズラ)
別名: 忍冬(ニンドウ) (スイカズラ属のつる性種全般)
英名: Japanese Honeysuckle(スイカズラ)
Honeysuckle,Woodbine(スイカズラ属のつる性種全般)
開花時期: 5~7月 初夏の花
花色: 白、黄、赤、ピンク、オレンジなど
草丈: 巻き付くものがあれば5m以上にも。つる性植物
原産地: 主に北半球の温帯地域


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。