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ニゲラの花言葉/幻想的で個性的な花ですが、花言葉に注意!

Written by すずき大和

「ニゲラ」って、日本の特撮作品に出てくる怪獣みたいな響きですが、花の名前です。

栽培しやすく丈夫なので、初心者ガーデナーに人気がある園芸種です。風船のように脹らんだ実がフラワーアレンジメントやドライフラワーにもよく使われます。

花をアップで見ると、おしべや果実の先端がニョキニョキしていて、針金のような細い葉が花や果実を覆うように咲いています。ユニークなビジュアルは、SF映画に出てくる宇宙植物みたいにも見え、確かに怪獣に変身しそうな気もします。

でも、ちょっと遠めに引いてみると、モシャモシャとした葉に覆われて小さな青い花が群生している様子は、モワッと緑の霧がかかっているようで、何か幻想的にも見えます。



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ニゲラの花言葉

ニゲラ全般の花言葉

『当惑』『困惑』
『ひそかな喜び』
『深い愛』
『不屈の精神』
『夢の中の恋』
『夢の中で会いましょう』

西洋の花言葉

『perplexity(当惑、困惑)』(英)
『perplexité(当惑、困惑)』(仏)
『liens d’amour(愛の絆)』(仏)
『Ich will Dich nicht(あなたが欲しくない)』(独)

ニゲラってどんな花?

ブラッククミンの仲間

ニゲラ(Nigella)は、キンポウゲ科クロタネソウ属の属名です。一般に「ニゲラ」というと、その中の園芸種全般を指します。結実すると真っ黒いタネができるので「クロタネソウ」の和名が付いています。

インド料理などによく使われている、独特の香とほのかな辛味を持つ「ブラッククミン」と呼ばれるスパイスも、ニゲラの仲間の品種のタネです。地中海世界では、古代から使われてきたスパイスのひとつです。エジプトのツタンカーメン王の墓からも、ブラッククミンの化石が発見されています。

特徴ある花も、ヨーロッパでは古くから園芸種として愛されており、日本には江戸時代に伝わりました。

基本種は5弁の青い花、人気種は八重咲き

日本語の「クロタネソウ」は、最初に伝来し、その後多くの育種の元になった

学名:Nigella damascena ニゲラ・ダマスケーナ

という5弁の花の品種に付けられた和名です。青花がスタンダードであり、タイトル写真の花が典型的なダマスケーナです。

園芸の世界で単に「ニゲラ」と呼ぶ時、この品種のことを指す場合も多いです。そのため、花言葉や園芸のサイトの多くで、ニゲラの学名としてこの種を紹介しています。

が、ガーデニング等で人気が高いのは、八重咲などの改良種やハイブリッド種で、色もピンクや白や紫など、いろいろな花が好まれています。画像検索しても、八重咲種の写真のほうがたくさん出てきます。

ニゲラ・ペルシャンジュエル


実も風変り

果実として、フラワーアレンジメントに利用されているものも、いろいろな品種が見られます。ドライフラワーにされているのは、もっと結実して薄茶色になった実もありますが、きれいな色味を保った実や蕾もよく見られます。

ニゲラ果実


ニゲラアレンジメント用


花言葉の由来

英名は「霧の中の恋」

Nigellaは、ラテン語のniger(黒)からきています。「niger」は、英語圏では黒人の蔑称としても長く使われてきた言葉なので、花名は別の名前で呼ばれています。

緑の霧に覆われているように群生する幻想的な風景から

「Love in a mist(霧の中の恋)」

という名前が最も一般的な英名です。

『perplexity(当惑、困惑)』(英)
『perplexité(当惑、困惑)』(仏)
『当惑』『困惑』
『夢の中の恋』
『夢の中で会いましょう』

これらの花言葉は、霧の中で迷子になっている恋心の不安や、幻想的な空間のイメージからきています。

『ひそかな喜び』

これも、霧の中でひっそり咲いているイメージでしょうか。

絡めとる強い愛

フランス語では、ニゲラは

「Cheveux de Vénus(ヴィーナスの髭)」

と呼ばれています。愛の女神の触手に覆われる姿は、強い愛に絡めとられるイメージでしょうか。

『liens d’amour(愛の絆)』(仏)
『深い愛』
『不屈の精神』

は、そんなところから生まれた花言葉です。

ごめんなさいの印

ニゲラのドイツ語は、

「Jungfer im Grünen(緑の中の処女)」

です。蕾や果実を覆う緑の細い葉は、プロテクターなのですね。

ドイツでは昔から、若い女性がこの花を身に着けると、それは「処女のままでいたい」という気持ちを表すとされていました。清廉な乙女の清純さのアピールでした。

男性に求愛された時、この花や実を送ることは、すなわち「拒否」「拒絶」の意思表示となりました。

『Ich will Dich nicht(あなたが欲しくない)』(独)

これは、告られて「ごめんなさい」するためのアイテムであることを表す花言葉です。男性としては、切ないですね。

いずれにせよ、たいていの花のプレゼントが愛の伝達になるフランス人は別として、あまり恋人に送るのには相応しくなさそうな花です。

ニゲラの基本データ

分類: キンポウゲ科クロタネソウ属
学名: Nigella ニゲラ(属名)
和名: 黒種草(クロタネソウ)
英名: Nigella
    Devil in a bush
    Love in a mist
別名: Wild fennel ※ハーブ名
    フウセンポピー
    ブラッククミン ※スパイス名
開花時期: 4~7月 晩春~初夏の花
花色: 白、青、黄、ピンク、紫など 
草丈: 30~100cm 一年草
花持ち期間: 3~5日くらい
原産地: 南ヨーロッパ、中東、南西アジア


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。