春の花の花言葉

イチゴの花言葉/1000年前、2000年前に食べていたイチゴとは?

Written by すずき大和

私たちが「イチゴ(英名:strawberryストロベリー)」と呼び、世界中で食べているのは、

「オランダイチゴ」

という品種のイチゴです。18世紀にオランダの農園で作り出された栽培種です。

日本でも西洋でも、オランダイチゴが誕生する前の数千年は、野生の原種に近いイチゴが食べられていました。

ヨーロッパでは、

  • 「ワイルドストロベリー(wild strawberry)」
  • 「ウッドストロベリー(wood strawberry)」

(和名:エゾヘビイチゴ)

と呼ばれる多年草の野イチゴが栽培されていました。

花言葉の由来を始め、古くからのイチゴの神話や伝説は、これらワイルドストロベリーやキイチゴ(ラズベリー、ブラックベリーなど)の話です。西洋では、ワイルドストロベリーの花言葉がそのままストロベリーの花言葉になっています。



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イチゴの花言葉

イチゴ全般の花言葉

『尊重と愛情』
『幸福な家庭』
『先見の明』
『あなたは私を喜ばせる』
『甘い香』

西洋の花言葉

『esteem and love(尊敬と愛)』(英)
『perfect goodness(完全なる善)』(英)
『perfect excellence(完全な優秀さ)』(英)
『perfection(完璧)』(英)
『sweetness(甘味)』(英)
『bondad perfecta(完全なる善)』(西)
『volmaaktheid(完璧)』(蘭)
『votre présence me rend heureux(あなたの存在は私を幸せにする)』(仏)
『vous enivrez ma vie(私の人生あなたに夢中)』(仏)

イチゴの実の花言葉

『成果が実る』

キイチゴの花言葉

『謙虚』
『嫉妬』
『後悔』

『envy(羨望)』(英)ブラックベリーの花言葉
『remorse(後悔する)』(英)ラズベリーの花言葉

ヘビイチゴの花言葉

『小悪魔のような魅力』

冬イチゴの花言葉

『未来の予感』
『誘惑』

イチゴってどんな花?

イチゴは野菜?

ラズベリーは小低木ですが、イチゴやワイルドストロベリーは多年草です。

また、赤い実に見えるところは、

「花托(かたく)」
「花床(かしょう)」

と呼ばれる、花茎が膨らんだもので、本当のタネ(実)は表面のツブツブしたやつです。

そんなところから、イチゴの赤い実は、園芸上は果実ではなく“野菜”に分類されます。

身近なイチゴ

1,オランダイチゴ

5弁~6弁の花びらの、白い小さな花が咲きます。次々と花が咲いて赤い実になっていくので、花と実が一緒に楽しめます。

イチゴの花


2,ワイルドストロベリー

実は小さめですが、花はオランダイチゴとよく似ています。

野イチゴ・花


野イチゴ・実


3,ブラックベリー

キイチゴは、ちょっとおしべが長めです。写真はブラックベリー。

ラズベリーはもう少し花が小さく、実は赤色です。

ブラックベリー・花


ブラックベリー・実


4,ヘビイチゴ

日本や東南アジアに見られる、公園などの雑草「ヘビイチゴ」の赤い実は、食べられますが、美味しくないです。日本人は、黄色い花を咲かせるこの雑草にも花言葉をつけました。

ヘビイチゴ


花言葉の由来

キリスト教に由来

『尊重と愛情』
『esteem and love(尊敬と愛)』(英)
『perfect goodness(完全なる善)』(英)
『perfect excellence(完全な優秀さ)』(英)
『perfection(完璧)』(英)
『bondad perfecta(完全なる善)』(西)
『volmaaktheid(完璧)』(蘭)

イチゴの花は、キリスト教では聖ヨハネと聖母マリアのエンブレムになっています。ヨハネはイエスの弟子のひとりで、イエスの磔場面の絵画では、しばしば聖母マリアと共に両脇に描かれます。

ヨーロッパの花言葉はこの二人のイメージに由来します。

フランスの花言葉

『あなたは私を喜ばせる』
『votre présence me rend heureux(あなたの存在は私を幸せにする)』(仏)
『vous enivrez ma vie(私の人生あなたに夢中)』(仏)

フランスでは、甘い香と聖なる花のイメージは、とても情熱的な花言葉になりました。

眼精疲労を和らげる薬

イチゴの実はビタミンやポリフェノール等が豊富に含まれます。東洋医学では、キイチゴを昔から、疲労回復・生活習慣病の予防の生薬に使っていました。

西洋では、大昔、イチゴの葉と根をつけた水で目を冷やしておくと、眼精疲労や視力の回復が促進すると信じられていました。目が良くなれば先の見通しが利く、ということで、

『先見の明』

という花言葉が付きました。

家族の繁栄

『幸福な家庭』

親株から多数の小ツルを伸ばしていくイチゴの様子から、家族の繁栄をイメージしました。

キイチゴはヤキモチ焼き?

『嫉妬』
『後悔』

『envy(羨望)』(英)ブラックベリーの花言葉
『remorse(後悔する)』(英)ラズベリーの花言葉

このマイナスイメージの花言葉は、ネイティブ・アメリカンの逸話に由来する、という説があります。

“インディアンの若者が、水面に映ったキイチゴの実を採ろうとして川に落ち、実は岸辺に成っていたと気づいて、くやしまぎれに枝を叩くと、実が全部川に落ちてしまった”

という、ちょっと間抜けな自分を後悔するエピソードです。

『謙虚』

は、大きな葉と比べ、花や実が小ぶりな姿から付いた言葉です。

季節が変われば花言葉も変わる

日本人は、季節の異なる花は別物扱いします。夏に実がなる「ヘビイチゴ」と、秋に咲いて冬に実がなる「冬イチゴ」の花言葉は別にしています。

『小悪魔のような魅力』
『未来の予感』

は、花名や季節のイメージでしょうか。

『誘惑』

されるのは、真冬に見つける赤い実でしょう。

イチゴは人類が最も古くから食べていた果実のひとつといわれています。西洋でも東洋でも、とても身近に馴染んでいる植物です。

イチゴの基本データ

分類: バラ科オランダイチゴ属
学名: Fragaria × ananassa フラガリア・アナナッサ(オランダイチゴ)
    Fragaria vesca フラガリア・ベスカ(ワイルドストロヘリー)
和名: 苺(オランダイチゴ)
    エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー)
別名: 野イチゴ(ワイルドストロベリー)
英名: Strawberry
開花時期: 4~6月 春の花
花色: 白、ピンク、赤
草丈: 20~40cm(オランダイチゴ)
    10~20cm(ワイルドストロベリー)
原産地: 南北アメリカ(オランダイチゴ)
     ヨーロッパ、アジア(ワイルドストロベリー)

キイチゴの基本データ

分類: バラ科キイチゴ属
学名: Rubus ルブス(属名)
和名: 木苺
英名: Bramble
開花時期: 3~6月 春~夏の花
花色: 白、ピンク
樹高: 1~1.5m 小低木
原産地: ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。