春の花の花言葉

ライラックの花言葉/春爛漫に咲く青春の花vs贈ると縁起悪い花

Written by すずき大和

寒さに強く、冷涼な乾燥地を好むライラックは、高温多湿な気候は苦手なので、日本ではほぼ“北海道の花”という印象です。

日本より緯度の高いヨーロッパでは、広く分布し、庭木や街路樹として人々からとても愛されている花です。

ヨーロッパでは最も気候のいい時季といわれる4~5月頃が花の盛りなので、日本人が桜の時期を待つように、欧州の人々は毎年ライラックの開花時期を心待ちにしています。イギリスでは「5月祭」の花とされています。

ただ、春爛漫の花として愛される一方、贈り物にするにはあまり縁起が良くない花ともいわれています。花言葉は縁起良さそうなんですけどね。



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ライラックの花言葉

ライラック全般の花言葉

『思い出』
『友情』
『青春の思い出』
『大切な友情』

野生のライラックの花言葉

『謙虚』

西洋の花言葉

『premier émois de l’amour(恋の芽生え)』(仏)
『premiers émois(初めての愛)』(仏)
『pride(誇り)』(英)
『beauty(美)』(英)

白花の花言葉

『青春の喜び』
『無邪気』
『純潔』
『la pureté et l’innocence de la jeunesse(若者の純粋さと無邪気)』(仏)
『youthful innocence(若者の無邪気さ)』(英)

ライラック白


紫花の花言葉

『恋の芽生え』
『初恋』
『inquiétude amoureuse(恋の懸念)』(仏)
『first emotions of love(恋の芽生え)』(英)
『first love(初恋)』(英)

ライラック紫


ピンクの花の花言葉

『amour naissant(新しい恋)』(仏)

ライラックピンク


花言葉の由来

青春期の多感なハート

フランスでは、ライラックは

「青春」を象徴する花

とされています。

ライラックの葉がハート型をしているため、というのが一説です。溢れんばかりのたわわなハート型の葉が、若い時の多感な感受性、特に初恋の思い出にキュンとするハートを思わせるのでしょう。

ライラック葉


『premier émois de l’amour(恋の芽生え)』(仏)
『premiers émois(初めての愛)』(仏)

愛の国フランスらしく、青春=初恋のイメージの花言葉になりました。

青春のシンボルという意味合いがそのまま伝わったイギリスでは、若々しい美しさや、まっすぐで純真な心をイメージしたのか、全般の花言葉はこんな感じです。

『pride(誇り)』(英)
『beauty(美)』(英)

日本では、青春=熱い友情のイメージで発想した花言葉になりました。

『思い出』
『友情』
『青春の思い出』
『大切な友情』

痛いほど純真無垢な若者

フランスでもイギリスでも、白花は特に、若者の純粋(ピュア)で無垢(イノセンス)な心のシンボルとされています。花言葉もそれに準じています。

『青春の喜び』
『無邪気』
『純潔』
『la pureté et l’innocence de la jeunesse(若者の純粋さと無邪気)』(仏)
『youthful innocence(若者の無邪気さ)』(英)

また、イギリスには、白いライラックにまつわる悲しい逸話があります。

“イギリスのある貴族が田舎に出かけた時、村娘に恋をして求婚します。
が、男性は間もなく貴族の娘に心変わりします。
裏切られた村娘は傷心のあまり死んでしまいます。
娘の墓に紫色のライラックが供えられました。
翌朝、その花色が真っ白に変わっていました。”

英語の白花の花言葉『イノセンス』や、全般の花言葉『誇り』は、この純真無垢な田舎の村娘の崇高な心を表している、ともいわれています。

涙色の花

西洋では、一般的に紫色の花は涙色とされ、悲しみを表します。お見舞いやお祝いには避ける傾向があります。特に、若い女性は身に着けていると結婚できない、なんていわれています。

フランスでは、そんな“不吉な花”のイメージから、紫色のライラックには

『inquiétude amoureuse(恋の懸念)』(仏)

という花言葉が付けられています。

一方、英語と日本語では、初恋をイメージしたフランスの全般の花言葉が、代表的な紫の花の花言葉に転嫁されています。とはいえ、イギリスでは、婚約解消を伝えるメッセージとして、紫色のライラックを贈る、という習慣があったそうです。

紫色のライラックは贈り物にすべきか否か?

友情の証のプレゼント

日本では、青春の思い出づくりを思わせる花言葉があるので、

「友情のメッセージになるからオススメ!」

という解釈で、友達に贈る花束に積極的に入れる花屋さんもあります。

北海道では春を告げる花として人気があり、紫色は日本では高貴な位のシンボルですから、むしろ縁起がいいともいえます。

ただ、「西洋文化では不吉な花」と聞いてしまうと、いや~な感じがするのも否めません。

  • ものごとを嫌味に受け取りやすい人か、
  • 素直にいいほうに考えてくれやすい人か、

贈る相手の人柄で、プレゼントにすべきか否か決めればいいのではないでしょうか。

ま、面倒くさい人は、紫色じゃないライラックを贈り物にしてください。

5弁の花びらは恋愛成就のおまじない

ラッキーライラック


ただし、西洋には、ライラックが恋愛成就のおまじないになるいい伝えもあります。

なんでも、通常4枚の花びらのライラックの中に、たまにある5枚の花びらの花を見つけたら、誰にも知られないうちにこっそりその花を飲み込んでしまうと、愛する人と永遠に一緒にいられるのだそうです。

花屋さんで、ライラックの小さな花の集まりの中に、5枚の花びらを見つけたら、それは

「ラッキー・ライラック」

といわれる、とっても縁起のいいものなんですよ。

ライライックの基本データ

分類: モクセイ科ハシドイ属
学名: Syringa vulgaris シリンガ・ブルガリス
和名: 紫丁香花(ムラサキハシドイ)
別名: リラ
英名: Lilac, Common lilac
開花時期: 4~5月 春の花
花色: 紫、白、赤、ピンク、青
草丈: 150cm~6m 中低木
花持ち期間: 5~10日
原産地: ヨーロッパ東南部


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。