春の花の花言葉

ナノハナの花言葉/油菜、野沢菜、青梗菜・・・実は菜の花!?

Written by すずき大和

一面に黄色い絨毯が広がるナノハナ畑の光景は、春のカレンダーの定番のひとつです。

が、「ナノハナ」という品種名の特定の植物は、実際にはありません。

広い意味では、アブラナ科アブラナ属の黄色い花が咲く品種の総称として

「菜の花(ナノハナ)」

という呼び名が使われています。

キャノーラ油の原料の「アブラナ」
春野菜の菜の花として栽培されている「セイヨウアブラナ」

が一般的、と、されています。が、アブラナ属の仲間には多くの葉物野菜も含まれ、産地では、作物畑はもちろん、観光用畑や道端の菜の花も、名産野菜である例も多いです。

品種は多様ですが、全国どこも菜の花畑は地域の人々から愛されています。花言葉も「ナノハナの花言葉」として共通しています。



スポンサーリンク

もくじ

ナノハナの花言葉

ナノハナ全般の花言葉

『快活』
『活発』
『元気いっぱい』
『豊かさ』
『財産』
『小さな幸せ』
『明るさ』
『競争』

西洋の花言葉

『cheerfulness(陽気、朗らか)』(英)
『assets(資産)』(英)
『small happiness(小さな幸せ)』(英)
『brightness(明るさ)』(英)

花言葉の由来

ポジティブでハッピー

『快活』
『活発』
『元気いっぱい』
『小さな幸せ』
『明るさ』
『cheerfulness(陽気、朗らか)』(英)
『small happiness(小さな幸せ)』(英)
『brightness(明るさ)』(英)

青空の下、春爛漫の日差しを浴びて、一面に広がる黄色い花の絨毯の光景は、幸先の良いイメージいっぱいで、前向きな気分にしてくれます。希望や元気が湧いてくるような花言葉がたくさん付きました。

花に埋め尽くされた光景

『競争』

この花言葉は、それはそれはたくさんの花がびっしり咲いている光景が、花々が競い合って伸びていくように見えるところに由来します。

『豊かさ』
『財産』
『assets(資産)』(英)

輝く花畑の満ち足りた高揚感をゆえんとする花言葉です。特に東洋では、黄色は喜びや金運を象徴するカラーです。黄色の絨毯は、豊かさのイメージに結び付きます。

ナノハナってどんな花?

菜っ葉の野菜の花

菜の花の“菜”とは葉物野菜のことです。もともと茎や葉や花芽などを食べるために栽培されていた作物でした。

アブラナ属は、ヨーロッパから西アジア原産ですが、古代に中国経由で日本に伝わっており、弥生時代にはすでに栽培作物のひとつでした。その後、葉物野菜として食べるだけでなく、種子から採れる菜種(ナタネ)油も、様々な用途で使われるようにもなりました。

草原に広がる菜の花畑は、栽培種が野生化して帰化したものです。

アブラナの仲間には、水菜、野沢菜、小松菜、青梗菜(チンゲンサイ)、白菜、辛子菜・・・などなど、たくさんの野菜があります。多くがやはり中国から伝わり、古くから日本に根付いて栽培されてきました。花期に黄色い花をつけた姿は、どれもアブラナによく似ています。

1,アブラナ

弥生時代から改良されながら栽培されてきた、“在来種”と呼べる菜の花はこれです。

和名:油菜(アブラナ)
学名:Brassica rapa var.nippo-oleifera
   ブラッシカ・ラパ・ニッポオレイフェラ

アブラナ


2,セイヨウアブラナ

昔は葉物野菜としても油の原料としてもアブラナが主でしたが、近代以降、明治時代にヨーロッパから伝わった、

和名:西洋油菜(セイヨウアブラナ)
学名:Brassica napus ブラッシカ・ナプス

に押されるようになりました。現在、「菜の花」として日本の野菜市場で最も流通しているのは、セイヨウアブラナです。

セイヨウアブラナ


3,ハナナ

観賞用菜の花として、花屋さんに売っている切り花や、ガーデニングに使われているものの多くが、園芸用に改良された品種です。

最も流通しているのは、草丈30~40cmの

和名:花菜(ハナナ)
学名:Brassica rapa var. amplexicaulis
   ブラッシカ・ラパ・アンプレキシカウリス

です。野菜のチリメンハクサイを改良したものです。花言葉情報の中では菜の花の学名として、アブラナと並んでこの品種を紹介している例が多く見られます。

ハナナ


尚、同じ品種が食用菜の花としても栽培され、流通しています。食用の時は、店頭で「菜花(ナバナ)」と呼ばれることも多いです。

4,カラシナ

野生化した葉物野菜の菜の花としてよく見られる品種の代表は、

和名:芥子菜・辛子菜(カラシナ)
学名:Brassica juncea ブラッシカ・ジュンケア

です。菜の花の英名のひとつに「Field mustard フィールド・マスタード」という呼び名がありますが、このカラシナの菜の花からきています。

カラシナ


5,ノザワナ

「菜の花畑に 入日薄れ
 見渡す山の端 霞み深し・・・」

有名な唱歌「おぼろ月夜」の歌い出しです。この歌が詠まれた菜の花畑は、信州飯山(いいやま)の菜の花畑といわれています。

現在観光名所となっている菜の花公園の花も含め、この辺り一帯の菜の花は、

和名:野沢菜(ノザワナ)
学名:Brassica rapa var. hakabura
ブラッシカ・ラパ・ハカブラ

です。やはり信州といえば、野沢菜なのですね。

ノザワナ


他、水菜、京菜、小松菜、白菜、青梗菜、かぶ・・・なども、花期にはちゃんと菜の花になります。機会があれば、春の畑を覗いてみてください。

ナノハナの基本データ

分類: アブラナ科アブラナ属
学名: Brassica ブラッシカ(属名)
和名: 菜の花(ナノハナ)※総称
油菜(アブラナ)
    西洋油菜(セイヨウアブラナ)
花菜(ハナナ)など
別名: 菜種(ナタネ)、菜花(ナバナ)など
英名: Rapeseed,Field mustard,Colza,Canola
開花時期: 2~5月 春の花
花色: 黄色
草丈: 50~100cm 越年草・一年草
花持ち期間: 3~4日
原産地: 北ヨーロッパ~東アジアにかけての地域 


スポンサーリンク

あなたにオススメの花言葉&広告

筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。