春の花の花言葉

カーネーションの花言葉/母だけじゃない、女性に愛を伝える花

Written by すずき大和


スポンサーリンク

カーネーションと聞くと、日本では「母の日の花」です。

世界には国によって様々な「母の日」の風習がありますが、カーネーションを贈るのが定番なのは、アメリカと日本、そして日本文化の影響を受けた韓国と台湾の4か国だけです。

意外かもしれませんが、「母の日はカーネーション」の常識は、世界共通ではありません。

母の日のシンボルではなくとも、ヨーロッパから西アジアの世界では、古代から“神に捧げる花”として愛されてきた歴史があります。神聖な花は、「美」「女性」「愛」の象徴として、女性や母親へのプレゼントによく使われました。現在に至るまで、バラやチューリップに並ぶ人気の高い園芸種です。

西洋では、いい意味も悪い意味も、女性的なイメージから生まれた花言葉が、実にたくさんあります。



スポンサーリンク

カーネーションの花言葉

カーネーション全般の花言葉

『無垢で深い愛』
『fascination(魅惑、魅力)』(英)
『love(愛)』(英)
『distinction(卓越、名声)』(英)

赤花の花言葉

『母への愛』
『母の愛』
『真実の愛』
『My heart aches for you(あなたを思って心が疼く)』(英)
『admiration(感嘆、賞賛)』(英)
『passie(情熱)』(蘭)
『respect et l’admiration(尊敬と賞賛)』(仏)
『amour profond(深い愛)』(仏)

カーネーション赤


白花の花言葉

『私の愛は生きている』
『亡き母をしのぶ』
『innocence(純真・純潔・無邪気)』(英)
『toewijding(献身)』(蘭)
『waardigheid(尊厳)』(蘭)
『amour pur(純粋な愛)』(仏)

カーネーション白


ピンクの花言葉

『美しいしぐさ』
『感謝の心』
『I’ll never forget you(あなたを決して忘れない)』(英)
『a mother’s love(母の愛)』(英)
『Ik zal je niet vergeten.(あなたを忘れない)』(蘭)
『vrouwelijke liefde(女性の愛)』(蘭)
『l’amour éternel de la mère(母の永遠の愛)』(仏)

カーネーションピンク


黄花の花言葉

『軽蔑』
『You have disappointed me(あなたには失望した)』(英)
『rejection(拒絶、拒否)』(英)
『teleurstelling(失望)』(蘭)
『grilligheid(気まぐれな)』(蘭)
『mépris(侮蔑)』(仏)

カーネーション黄


紫花の花言葉

『誇り』
『気品』
『永遠の幸福』(ムーンダストの花言葉)
『capriciousness(移り気)』(英)
『capricieuse(気まぐれ)』(仏)

カーネーション紫


暗赤色の花言葉

『哀しみ、哀れ』
『alas poor heart(哀れな心)』(英)

カーネーション濃赤


オレンジの花言葉

『熱心な心』

カーネーションオレンジ


緑花の花言葉

『癒し』

カーネーション緑


レインボーカーネーションの花言葉

『感謝』

カーネーション虹


花言葉の由来

母の日のカーネーション

アメリカの「母の日」の始まりは、1907年、アン・ジャービスという女性の娘が、母を追悼する会を開き、白いカーネーションを捧げたことがきっかけです。これ以後、カーネーションの花を贈って母に感謝する風習が生まれ、1914年には正式にアメリカの記念日となりました。

日本に最初にカーネーションが入ってきたのは江戸時代です。当時はオランダ語で「アンシャベル」と呼ばれていました。19世紀に、西洋で現在主流となっている品種が誕生し、明治以後、改めてカーネーションの名で伝わりました。

その時、花言葉も英語のものがだいたいそのまま伝わりました。戦後、アメリカの母の日が日本でも根付くと、赤と白の花言葉は、母の日由来の意味に変わりました。

赤花の花言葉

『母への愛』
『母の愛』
『真実の愛』

白花の花言葉

『私の愛は生きている』
『亡き母をしのぶ』

東アジアでは生きているお母さんには赤花・亡くなったお母さんには白花を捧げる習慣があります。

が、実はアメリカではプレゼントの主流は赤花ではありません。最もポピュラーなのはピンクの花です。

聖母マリアの花

西洋では花言葉も、ピンクのほうが母の愛・母への愛のイメージが色濃いです。

『I’ll never forget you(あなたを決して忘れない)』(英)
『a mother’s love(母の愛)』(英)
『Ik zal je niet vergeten.(あなたを忘れない)』(蘭)
『vrouwelijke liefde(女性の愛)』(蘭)
『l’amour éternel de la mère(母の永遠の愛)』(仏)

これは、キリスト教の伝承の中に、カーネーションは、

“イエスが処刑された時に聖母マリアが流した涙の跡から咲いた花”

という逸話があるためです。ピンクの花は聖母の象徴です。

花色のイメージ

西洋では、古くから贈答用の切り花の主流だったカーネーションは、色別にメッセージを伝える役目も果たしました。

ビクトリア朝時代のイギリスでは、愛のアプローチの返答として、

  • 「イエス」ならば無地のカーネーションを
  • 「ノー」ならば絞り柄のカーネーションを

贈る風習がありました。

また、ヨーロッパの文化では伝統的に、

  • 明るい赤は賞賛を
  • 暗い赤は哀しみを
  • 白は純潔を
  • 黄は失望を
  • 紫は別れを

象徴します。カーネーションの花言葉もだいたいそんなイメージです。

黄は、元来は喜びを表す色ですが、キリスト教では不吉とされるため、花言葉では悪い意味になることが多いです。

紫は、西洋では“涙の色”なので、国によっては葬儀の花の定番カラーです。

が、日本では高貴な位の色なので、花言葉はそちらに準じています。

『永遠の幸福』

これは、日本で開発した青(紫)花(品名ムーンダスト)に付けられた花言葉です。

日本では、全体的に品種や色別に細かく花言葉を追加する場合が多いです。カーネーションの色別花言葉も、日本のほうがたくさんあります。

カーネーションの基本データ

分類: ナデシコ科ナデシコ属
学名: Dianthus caryophyllus ダイアンサス・カリオフィルス
和名: 和蘭石竹(オランダセキチク)
別名: 麝香撫子(ジャコウナデシコ)
英名: Carnation,Clove pink
開花時期: 2~5月 春の花
花色: 赤、ピンク、白、黄、オレンジ、青、紫、緑、複色など
草丈: 10~30cm 多年草
花持ち期間: 7~10日
原産地: 南ヨーロッパ、西アジア


スポンサーリンク

筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。