春の花の花言葉

チューリップの花言葉/たくさんの花言葉が表すいろいろな愛

Written by すずき大和


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知らない人はいない、「咲いた 咲いた チューリップの花が・・・」の歌

描けない人はいない、三つに分かれた蹄跡のような形の花の絵

日本人の認知度の高い花のベスト3くらいに入るチューリップの花は、物心ついたばかりの子供には、桜やヒマワリやタンポポ以上に、最も馴染み深い花の代表かもしれません。

トルコを中心とした中央アジアからアフリカにかけてのエリアが原産とみられるチューリップは、オスマン帝国では人気の園芸種でした。中世の初めにヨーロッパに伝わり、その後複数の国で改良が進められ、17世紀後半にはオランダで一大ブームも起きました。現在は、花色や花びらの形も様々な5000種類以上の品種が世界中で栽培されています。

可愛らしく洗練された花姿は、切り花の花束として贈り物にされてきた歴史も長く、色別・品種別の花言葉も数多くあります。とてもすべて紹介しきれないので、色別の花言葉を中心に代表的なものをご紹介します。



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チューリップの花言葉

チューリップ全般の花言葉

『思いやり』
『博愛』

西洋の花言葉

『perfect lover(理想の恋人)』(英)
『fame(名声)』(英)
『roem(名声)』(蘭)
『succes(成功)』(蘭)

赤花の花言葉

『愛の告白』
『真実の愛』
『永遠の愛』
『declaration of love(愛の告白)』(英)
『true love(真実の愛)』(英)
『eternal love(永遠の愛)』(英)
『romantic love(ロマンチックな愛)』(英)
『believe me(私を信じて)』(英)
『Ik zie je graag(あなたに会いたい)』(蘭)
『déclaration d’amour(愛の宣言)』(仏)

チューリップ赤


白花の花言葉

『失われた愛』
『ask for forgiveness(許しを請う)』(英)
『purity(純粋)』(英)
『amour sincère et idéalisé(誠実で理想化された愛)』(仏)

チューリップ白


黄花の花言葉

『望みのない恋』
『hopeless love(望みのない恋)』(英)
『unrequited love(報われぬ恋)』(英)
『brightness(明るさ)』(英)
『sunshine(太陽の輝き)』(英)
『Onze liefde is onmogelijk(望みのない愛)』(蘭)
『le soin de l’être aimé(愛する人の心配)』(仏)

チューリップ黄


紫花の花言葉

『不滅の愛』
『royalty(王者の気質、気高さ)』(英)

チューリップ紫


黒花の花言葉

『私を忘れてください』
『souffrance d’amour intense(激しい愛の苦しみ)』(仏)

チューリップ黒


ピンクの花言葉

『愛の芽生え』
『誠実な愛』
『caring(優しさ、思いやり)』(英)
『attachment(愛着、愛情)』(英)
『happiness(幸福)』(英)
『naissance de l’amour(愛の誕生)』(仏)

チューリップ桃


緑花の花言葉

『美しい瞳』

チューリップ緑


オレンジ色の花言葉

『照れ屋』

チューリップ橙


斑(まだら)模様の花言葉

『疑惑の愛』

花言葉の由来

切ない愛の物語

身近な存在だったチューリップには、原産地のトルコ(ペルシャ)と、ヨーロッパでの品種改良の拠点であり、球根の最大産地であるオランダに伝わる、ふたつの悲恋の伝説が有名です。

チューリップの多くの花言葉は、「愛」についての言葉ですが、ほとんどはこのふたつの物語が由来といわれています。日本の花言葉も、多くはヨーロッパのものの直訳や、由来話から導かれた言葉です。

1,ペルシャの青年の話

ペルシャの小さな村に住む青年ファルハドは、村長の娘シーリーンと恋に落ちました。

ある時、村の井戸が枯れてしまいます。ファルハドは村のために新たな井戸を探すことにすべての時間を尽くし、やっとの思いで水源を掘り当てます。が、何もかも顧みずに井戸掘りに専念していた間に、シーリーンは亡くなっていました。

恋人の死を嘆き悲しみ、ファルハドは崖から飛び降ります。谷底に落ちると、体が砕け散って絶命します。ファルハドの血の跡から咲いた花がチューリップとされています。

2,オランダの娘の話

とある美しい少女に3人の騎士が恋をし、それぞれ王冠、剣、財宝を捧げて求婚します。心優しい少女は、ふられる立場の男性の気持ちを思うと3人の中から1人を選ぶことができず、花の女神フローラに頼んで自分を花の姿に変えてもらいます。

それが、チューリップの花でした。カップの形の花は王冠を、細長い葉は剣を、球根は財宝を表しているといわれます。

愛の喜びも苦しみも知る花

『思いやり』
『博愛』

は、騎士を傷つけることができなかった少女の優しさから付けられました。

『美しい瞳』
『照れ屋』

な少女だったのでしょうか。

『perfect lover(理想の恋人)』(英)
『fame(名声)』(英)

『brightness(明るさ)』(英)
『sunshine(太陽の輝き)』(英)

などは、少女を射止める幸せを欲した騎士たちの歓喜を表し、

『望みのない恋』
『souffrance d’amour intense(激しい愛の苦しみ)』(仏)

などは、愛を成就できなかった騎士たちや、一生恋人を待ち続けて死んでしまったシーリーンの苦しみを示唆しています。

『真実の愛』
『永遠の愛』

『不滅の愛』

などは、それほどまでに一途だった彼らの思いでしょうか。

色別の多くの花言葉の個々の由来は明確でない部分もありますが、総じて「愛の想い」を表現したものが並んでいます。ネガティブなものも見られますが、たくさんの色を取り混ぜた花束も含め、昔から恋人へのプレゼントの定番の花であったことは間違いありません。

チューリップの基本データ

分類: ユリ科チューリップ属
学名: Tulipa チューリッパ(属名)
和名: 鬱金香(ウッコンコウ、ウコンコウ)
別名: ぼたんゆり
英名: Tulip
開花時期: 4~5月 春の花
花色: 赤、ピンク、白、黄、オレンジ、紫、緑、茶、複色など
草丈: 15~60cm 多年草球根植物
花持ち期間: 5日前後
原産地: 中央アジア、北アフリカ


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。