夏の花の花言葉

エーデルワイスの花言葉/曲は有名、でもどんな花か知ってる?

Written by すずき大和


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エーデルワイスと聞くと、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌われた曲を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

ナチスドイツが台頭していった時代、ドイツに併合されたオーストリアで、ナチスに反対して亡命したトラップ一家は実在し、映画は彼らの物語をモチーフにしています。

エーデルワイスはスイスやオーストリア近辺の山岳地帯に自生する高山植物で、両国の国花にもなっています。トラップ大佐は、映画の中で、オーストリアへの祖国愛をこめて、国家の象徴としてのエーデルワイスを愛おしみ、この歌を歌いあげます。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、往年の名作として今も支持されており、エーデルワイスの歌は日本でも音楽の教科書に多く載せられてきたので、現在ではすっかりスタンダードな曲になっています。映画を知らない若い人でも曲は知っているようです。

一方で、エーデルワイスの花を見たことがある日本人はとても少ないです。日本では自生していない花ですから。

曲想からは清楚で美しいイメージが沸きます。花言葉を見ると、凛として高潔な姿が連想されます。

が、実際の見た目の印象は・・・・

意外とグロテスク!

かもしれません。



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エーデルワイスの花言葉

日本の花言葉

『大切な思い出』
『尊い思い出』
『勇気』
『忍耐』
『純潔』

西洋(英語)の花言葉

『noble courage(高潔な勇気)』
『daring(大胆不敵)』

エーデルワイスってどんな花?

蓮コラ苦手な人はドキッ!?

高度2000m~2900mの高山帯の石灰岩地に咲く高山植物のエーデルワイスは、寒く乾燥した環境に適応して、葉や花が、まるで羊毛のベールを被ったように、うっすらと綿毛に覆われています。雪が積もったようにも見えるので、和名は

「西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)」

です。

放射状に細長く伸びた、真っ白な花びらは外側に緩くカーブしており、なんとなく蜘蛛の足のようにも見えます。ちなみに、ウスユキソウ属の学名は

「Leontopodium(レオントポディウム)」

意味はギリシャ語の“ライオンの足”です。なんかわかる気がします。

実はこの足は花びらではなく、“苞葉(ほうよう)”と呼ばれる葉の一種で、本当の花は、中心に4~8個あるボツボツした丸くて黄色いやつです。

エーデルワイス花アップ


世の中には、穴やボツボツが並んでいるもの(いわゆる「蓮コラ」 )を見るとゾワゾワしてしまう不安症の人が少なからずいます。そういう人から見ると、ちょっとグロい花に見えなくもないです。

日本のエーデルワイス

特殊な場所に咲く高山植物なので、品種改良はあまり進んでおらず、日本ではほぼ高山植物園でしか栽培されていません。が、日本原産のウスユキソウ属の高山植物も数種類あり、最もエーデルワイスに似ている「ハヤチネウスユキソウ」をエーデルワイスと呼ぶ人もいます。草丈や花の形がそっくりですが、花びらの先が尖っている点が異なります。

オーストリアのエーデルワイスの野生種は近年激減しており、採取禁止になっていますが、ハヤチネウスユキソウのほうは、山から持ち帰って育てている人もいます。

花言葉の由来

『大切な思い出』『尊い思い出』

これには、由来となる伝説が2通りあります。どちらも、とても切ない思い出の話です。

1,スイスのいい伝え

ある登山家が、地上に降りてきた天使に一目ぼれします。が、叶わぬ恋であったため、

「どうかその美しい姿を見る苦しみから救ってください」

と頼むと、天使はエーデルワイスの花を残して天に帰っていきました。

2,イタリアの昔話

夫が山で遭難し、探しにいった若妻がクレパスに落ちて死んでいる夫を見つけます。妻は、天に向かって

「ずっと夫のそばにいさせてください」

と祈ると、憐れに思った山の神が、彼女を夫の傍らに咲くエーデルワイスに変えました。

『勇気』『忍耐』

これは、西洋の花言葉

『高潔な勇気』
『大胆不敵』

からきています。

アルプス地方では、

“エーデルワイスは、男性がプロポーズする時に女性に贈る花”

とされています。

エーデルワイスが咲く石灰岩地は、高山の足場が悪い崖などの場所が多く、この花を探しに行くことは、男性にとってかなり根性が必要であることから、こんな花言葉となったのでした。

『純潔』

厳しい環境の高山で真っ白く咲き誇るエーデルワイスは、ヨーロッパでは「純潔」の象徴とされています。『高潔な勇気』には、そんな意味も重なっています。

エーデルワイスという花名は、ドイツ語で、“高貴な白”という意味です。

また、ルーマニア語では「floarea reginei(女王の花)」と呼ばれています。

どちらも、純潔のイメージとつながっています。

エーデルワイスは美白の味方?

純白のエーデルワイスは、一方で、消化器や呼吸器の疾患の処方薬として利用されてきた薬用ハーブでもありました。近年では、角質の保湿力を高める効果が認められ、有機栽培技術とエキス抽出法の進歩もあって、多くの化粧品やスキンケア用品に利用されるようになっています。

ネットでは、

“紫外線の強い高山で育っているので、抗紫外線効果(美白効果)がある”

なんて書いてある記事もありますが、科学的な成分解説は見つからないので、その辺はどうもその手の商品にありがちな、こじつけ解説みたいな気もします!?

エーデルワイスの基本データ

分類: キク科ウスユキソウ属
学名: Leontopodium alpinum レオントポディウム・アルピニウム
和名: 西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)
別名: 花薄雪草(ハナウスユキソウ)
英名: Edelweiss
開花時期: 7~9月 夏の花
花色: 白(実際の花は中央の黄色い所)
草丈: 20~30cm 多年草高原植物
生息地: ヨーロッパアルプス地方
原産地: ヨーロッパアルプス地方


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。