シネラリアは、キク科ペリカルリス属の改良された園芸種の総称です。日本では、冬から春にかけてよく出回っている鉢花です。
草丈20~70cmくらいで、花径2cmほどの小輪のものから10cmくらいの大輪のものまであり、花色はオレンジ色以外はすべての色がある、といわれるほど豊富です。蛇の目模様などのバリエーションも多彩で、花の少ない冬場、玄関先やベランダを華やかに彩っています。
ただ、「シネラリア」という花名が、ちょっと縁起悪く聞こえるため、店頭では
「サイネリア」
の名で流通していることが多いです。
もくじ
シネラリアの花言葉
シネラリア全般の花言葉
『いつも快活』
『元気』
『喜び』
『華やかな恋』
青花の花言葉
『悩み多き恋』
白花の花言葉
『望みある悩み』
青紫色の花言葉
『元気』
紫色の花言葉
『喜び』
西洋の花言葉
『always delightful(いつも愉快)』(英)
『douleur du coeur(心の痛み)』(仏)
『nostalgie(ノスタルジア)』(仏)
シネラリアってどんな花?
18世紀から改良が進んだ園芸種
シネラリアの原産地は、北アフリカやカナリア諸島、マデイラ諸島などと見られています。18世紀にイギリスに持ち込まれ、園芸種として品種改良が進んで世界に広まっていきました。現在は世界中に2000種ほどあるといわれています。
ステップ気候(乾燥)地域の原産なので、寒さには案外強いのですが、高温多湿の環境は苦手です。日本の夏は越せません。本来は多年草ですが、一年草扱いになっています。病気や害虫にも弱いので、ガーデニングにはどちらかというと不向きです。
青系がポピュラー
ピンクや赤紫系の花色も豊富にありますが、一般的には青系が主流となっています。色別花言葉も青系のバリエーションがいくつか見られます。
花言葉の由来
寒くても元気
『いつも快活』
『元気』
『喜び』
『華やかな恋』
『always delightful(いつも愉快)』(英)
冬から春にかけての寒い時季に、明るく華やかに咲く様子から、エネルギッシュでポジティブな生命力が感じられるような花言葉がつきました。
ブルーは悩み色
『悩み多き恋』
『望みある悩み』
『douleur du coeur(心の痛み)』(仏)
『nostalgie(ノスタルジア)』(仏)
青系がスタンダードな花だったので、若干ブルーな心情を表す花言葉も生まれました。が、元来、元気で明るいイメージが強いので、ちょっと感傷的・・・くらいのニュアンスのものが多く、決して深刻なお先真っ暗状況を表す花ではありません。
だんだん良くなるvs縁起悪~い
ポジティブイメージから、イギリスではお見舞いに持っていくと
「だんだん良くなるよ」
というメッセージを伝えるといわれており、病室でよく見かける花となっています。
ところが、日本では、
- 「シネラリア」は、“死”を
- 「サイネリア」は、“災”を
- 鉢花は、根付くから“寝付く”を
連想させるため、お見舞いには。避けられる傾向があります。
前向きなイメージと花言葉から、一般プレゼントや門出のお祝いなどにはオススメする記事もよく見ます。が、お見舞いだけはNGなので、お気を付けください。
分類: キク科ペリカルリス属
学名: Pericallis × hybrida
ペリカルリス・ハイブリダ
和名: 蕗桜(フキザクラ)
別名: 富貴桜(フウキザクラ)
富貴菊(フウキギク)
サイネリア
英名: Cineraria,Florist’s Cineraria
開花時期: 12~4月 冬~春の花
花色: 赤、紫、青、ピンク、白、黄など
草丈: 20~70cm 一年草
花持ち期間: 10日前後
原産地: 北アフリカ、カナリア諸島、マデイラ諸島