冬の花の花言葉 秋の花の花言葉

アイビーの花言葉/強い絆の象徴は死んでも離れない怖い呪縛!?

Written by すずき大和

“真っ赤だな 真っ赤だな
蔦(つた)の葉っぱが真っ赤だな・・・”

という歌いだしで始まる童謡がありました。

日本の建築物の外壁を覆っている蔦の多くは、甲子園にも見られるように、秋になると紅葉します。その正体は、「ナツヅタ(夏蔦)」とも呼ばれる、ブドウ科のつる植物です。

それに対し、「フユヅタ(冬蔦)」と呼ばれる西洋木蔦(セイヨウキヅタ)「アイビー」は、ウツギ科の常緑の植物で、丈夫で日陰でもよく育つため、インドアの観葉植物として多く使われています。

職場や公共施設の屋内インテリアとしてしょっちゅう見ているアイビー。

常緑なので気づきにくいですが、葉っぱだけの植物ではなく、一応、毎年秋に花が咲き、春には実もなっています。

花言葉は、つる植物らしく、結びつきの強さを感じさせる言葉が並びます。

アイビーの花言葉

日本の花言葉

『友達・友情』
『不滅』
『永遠の愛』
『不死』
『結婚』
『誠実』
『破たんのない結婚』
『死んでも離れない』


西洋(英語)の花言葉

『友情(friendship)』
『忠実(fidelity)』
『結婚(marriage)』
『夫婦愛(wedded love)』


アイビーってどんな花?

アイビー・リーグ

アメリカ東部の名門私立大学8校による連盟を

「アイビー・リーグ(Ivy League)」

と呼んでいます。アメリカのスポーツや映画をよく見る人は、時々耳にしているでしょう。

伝統的な大学は校舎も古く、昔の校舎はツタで覆われているイメージがあるので、そういう名前が付いた、という説もあります。アメリカでは、ナツヅタではなく、常緑のアイビーが外壁の覆いにも使われています。

欧米の文化では、アイビーは、なじみ深く、付き合いも長い植物です。

西洋人には古くからなじみの深い縁起物

アイビーは、ヨーロッパから西アジアにかけてのほとんどの地域で古くから自生していました。今は、原種を品種改良した栽培種も30種類ほどあります。細根がいろんなところに絡まり、どんどん伸び広がっていく習性があります。

熟れた実は人間には毒ですが、鳥の格好の餌となっており、鳥によっても種が運ばれ、繁殖していく性質があります。地中海沿岸の原種が、人の流れと共にあっという間にヨーロッパと西アジア全域、そして世界中の大陸に広がりました。

日本の蔦より繁殖の勢いが良く、ちゃんと手入れをしないと、土地の境界線など簡単に超えて繁殖してしまいます。アメリカでは「侵入種」として指定され、販売や輸入の制限を設けている州もあります。

その強い生命力と繁殖力から、アイビーは、人と人の強い絆を示唆するシンボルのように、長い歴史の中で扱われてきました。特に、夫婦や家族を結びつける絆の強さを示す、祝いの席での縁起物として飾られることも多くありました。現代でも、ウエディングの飾りやシンボルデザインに、重宝されています。

アイビーの花

インテリアや外壁の飾りに使われている栽培種のアイビーは種類がたくさんあり、葉っぱの模様や色もいろいろなバリエーションがあります。中には花を咲かせない品種もあるので、観葉植物を求める時、花を見たい人は、花屋さんに相談して種類を選んでください。

イングリッシュ・アイビーの花は、ピンポン玉くらいの大きさの球状に、黄色い小さな花が咲きます。まるでかんざしの飾りのような形です。根付いて数年たった株でないと花はつかないため、花がつくまでは我慢して、大事に手入れを続ける必要がありますが、順調に育つと、毎年秋にかわいらしいかんざしを見ることができます。

アイビーの花


花言葉の由来

つながりの強さを示唆する花言葉

アイビーの人と人のつながり、結びつきを強調するイメージは、花言葉にも表れています。

どれも人と人の関係が長く続くよう願ってつけた言葉でしょう。

『友達・友情』
『不滅』
『永遠の愛』
『不死』


ウエディングシンボルとして、特に夫婦間の強いつながりを示唆する意味合いもいくつかあります。

『結婚』
『誠実』
『破たんのない結婚』


西洋では

『夫婦愛(wedded love)』
『忠実(fidelity)』


という花言葉もあります。

しがらみの強さがちょっと怖い!?

その、絡まりしがみつき、どこまでも伸びていく不滅のイメージは、さらに、

『死んでも離れない』

なんていう花言葉まで生んでしまいました。

ここまでくると、人と人の絆を称えるというより、ちょっと呪いみたいな感じもします。

熱い愛で結びついた夫婦でも、いつしか時と共にどちらかの心の愛の灯が消えそうになることはあります。結婚式の時にアイビーの呪いがかかっていると、一方的に愛想がつきても、相手の呪縛からは簡単に逃げられない気がしてきます。

ちなみに、ギリシャでは、永遠の愛の象徴として、婚約に際して女性から男性にアイビーをプレゼントする風習があり、結婚式の祭壇にも必ずアイビーが飾られるそうです。

海外での挙式にあこがれる皆さん、エーゲ海でギリシャ式に結婚する時は、呪いにかけられないよう、お気を付けください。

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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。