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シンビジウムの花言葉/エレガントだけどカジュアル?素朴な洋蘭

Written by すずき大和

世界的に人気のある蘭の中で、特に有名な

  • カトレア
  • パフィオペディルム
  • デンドロビウム
  • シンビジウム

の4種類は「四大洋蘭」と呼ばれています。

日本では特にシンビジウムの人気が高く、国内の蘭ではコチョウランに次ぐ出荷量を誇っています。冬の時期、花屋さんはどこもたくさんの種類のシンビジウムで溢れます。

蘭の仲間はもともと華やかなビジュアルのものが多く、特に種類の豊富なシンビジウムは、西洋ではゴージャスな印象の花言葉が付けられています。

が、四大品種の他の3つに比べると、色味が落ち着いて控えめなため、日本ではその地味さに着目した花言葉が付けられました。「詫びさび精神」を好む日本人らしい感覚です。



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シンビジウムの花言葉

シンビジウム全般の花言葉

『飾らない心』
『素朴』
『気取らない』
『誠実な愛情』

色別の花言葉

白花の花言葉

『深窓の麗人』

ピンクの花の花言葉

『高貴な女性』

西洋(英語)の花言葉

『壮麗(magnificence)』
『華やかな恋(gorgeous love)』

シンビジウムってどんな花?

世界中に3,000種

蘭の仲間の原種は、インド、中国、ヒマラヤ、インドネシア、ボルネオ、オーストラリアなど、アジアからオセアニアまで広域にわたって60~70種が分布しています。昔から園芸種として世界中で交配が進められました。

現在ではシンビジウムだけで3,000種以上の品種があるといわれています。さまざまに掛け合わされ、改良され続けており、形も大きさも花色もあまりに多種なので、似たものの種類分けもしきれないのか、分類は通常、花のサイズで大型・中型・小型と大分けされています。

蘭科の植物はデリケートで手入れに手間が掛かるものが多いのですが、シンビジウムは耐寒性のある品種改良がどんどん進み、家庭でも育てやすくなっています。また、花がたくさん付く上に寿命が長く、1カ月以上花を楽しむことができます。

丈夫で長持ちで種類がたくさん出回っていることが、大きな人気の理由です。

花屋さんの店先のさまざまなシンビジウム

シンビジウム


くちびる状の花びらが特徴

蘭の花の形は、丸っこいのやらツンツンしているのやら、印象はいろいろありますが、

  • 3枚のがく片
  • 2枚の花弁
  • 1枚の唇弁
  • ずい柱(おしべとめしべが合体した機関)

から成る左右対称の構造をしていることが特徴です。


シンビジウムの花の構造


シンビジウムは特に、船の形の唇弁が特徴で、花名の「シンビジウム(Cymbidium)」は、ギリシャ語の「舟(cymbe)」と「形(eidos)」を語源としています。

花言葉の由来

優しい色あいとすっきりした唇弁

シンビジウムの唇弁の“船の形”というのは、簡単にいうと真ん中がくぼんだスプーン型です。種類によって、大きく幅広のもの、園芸用スコップのように先がとがったもの、花弁の先が反りかえったもの、シャープな印象の細長いものなど、形や大きさはさまざまです。

蘭ですから、花のインパクトは、ナデシコやスミレ、野菊など、日本の一般的な野の花に比べたらかなり目立ちます。が、唇弁が

  • フリルのようにひらひらなカトレア
  • ツボのように袋状のパフィオペディルム

と並べると、確かにシンプルに見えます。

カトレア

カトレア


デンドロビウムの唇弁はもっとシンプルですが、デンファレ(日本で人気の品種)に見られるように、花色は明るくコントラストの強い色合いのものが多く、黄茶色のシンビジウムのように渋い色味はほとんど見られません。

デンファレ

デンファレ


日本で花言葉が生まれた時代(19世紀末)に比べると、品種改良が進み、最近のシンビジウムは、渋い色合いだけでなく、随分カラフルになっています。それでも、カトレアのように鮮やかな印象の花は少なく、全体に中間色で、ふんわりした優しい印象の色が多いです。

色だけ見ると、パフィオペディルムのほうがもっと地味ですが、あの艶めかしい押しの強さはシンビジウムにはありません。

パフィオペディルム

パフィオペディルム


ソフトでエレガント

と、いうわけで、シンビジウムは、四代洋蘭の中では地味というか、ソフトな印象がある品種です。よそ行きのおしゃれではなく、カジュアルだけどエレガント、そんなイメージが

『飾らない心』
『素朴』
『気取らない』
『誠実な愛情』

という花言葉に反映されています。

でもやっぱり、完全な庶民ではなく、セレブリティな感じが色別の花言葉として

『深窓の麗人』(白花)
『高貴な女性』(ピンクの花)

と、表現されています。

花言葉が控え目だとしても、蘭はやはりちょっと特別感のあるプレゼントになります。冬シーズンのお祝いやクリスマス、お年賀に、見栄えのする品のいい手土産としてオススメです。


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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。