秋の花の花言葉

サフランの花言葉/陽気な喜びを生むスパイス。使いすぎに注意!

Written by すずき大和

サフランは、アヤメ科クロッカス属の紫色の花です。

ツンツンと針のような細い葉を持つ、背の低い多年草です。

クロッカスとサフランは見た目もそっくりです。

春に咲くのがクロッカス。花色は紫以外に白や黄色もあり、観賞用に栽培されています。

秋に咲くのがサフラン。花色は紫のみ、真っ赤な長いめしべが3本あるのが特徴です。

サフランのめしべを乾燥させたものは、香辛料として、薬剤として、人類史の始まりの頃から利用されてきました。地中海沿岸ヨーロッパから、北インドにかけての小アジア地域が原産といわれ、紀元前15世紀頃に発展した古代ギリシャ文明の社会では、既にサフランは重要な輸出品でした。

サフランというと、日本以外の国では、この乾燥させためしべのことを指します。つまり、花ではなく“スパイス”の名前なのです。

英語では、花のことは「サフランクロッカス」と呼んで区別しています。そして、花言葉は、やはりスパイスの効能に関係しています。

サフランの花言葉

『陽気』
『喜び』
『歓喜』
『愉快』
『楽しみ』
『過度を慎め』
『調子にのらないで』
『濫用するな』
『ひかえめな美』
『残された楽しみ』
『愛への誘い』
『私を信じて』


サフランてどんな花?

サフランは人の気分をよくする魔法の薬草

スパイスのサフランと聞くと、日本人は黄色い「サフラン・ライス」を思い浮かべる人も多いでしょう。真っ赤な乾燥めしべを水につけると鮮やかな黄色い色が出てきて、さわやかな香りが感じられる染料になります。

古代の村社会では、布を染めるのに重宝され、文明が進んでくると、料理の色付けや風味付けにも使われていきました。

やがて、煎じたお茶を飲むと気分がよくなることが発見されると、酔い覚ましや気付け、活力回復の薬としても使われるようになりました。中国に伝わると、「番紅花(ばんこうか)」と呼ばれ、漢方薬の生薬となりました。

高値で取引されてきた人気の香辛料

香りの主成分「サフラナール」には、鎮痛・鎮静作用があります。女性の更年期障害や生理不順、頭痛、めまい、鬱症状にも効果があります。血管を広げて血行をよくする効果も見られます。

サフランのめしべはとても細く、100gの香辛料・染料を作るためには、1万5000本の花が必要です。めしべはひとつの花に3本しかなく、人の手作業で摘み取るため、手間と時間もかかります。

そのため、古代から大変高値で取引される高級品扱いでした。が、その効能や発色や香りが重宝され、支配階級の人々が競って求めました。

神様の力が宿ったサフラン

サフランのパワーは、神々の祝福も感じられるようで、神や預言者がその力を表すアイテムとしてサフランが登場する話もいくつか伝わっています。このスパイスがいかに珍重されていたかがわかりますね。

ギリシャ神話では、女神フローラが、仔羊のベッドにするため、秋に咲く最後の花としてサフランを咲かせました。

アラブ社会の逸話の中では、王様にもらった首飾りを乞食に与えてしまった若い王妃が、王様の怒りを買って手首を切り落とされ、追放されます。が、預言者が手首をもとに戻し、一面にサフランを咲かせて「与えよ」と告げました。少女はお告げに従い、施しを惜しまず続けます。

花言葉の由来

明るい喜びの花言葉

サフランの花には、スパイスのサフランがもたらす効能に由来する花言葉が、たくさんつけられています。

気分を良くして気持ちを高める効果は、喜びの気持ちを表す花言葉で表現されています。

『陽気』
『喜び』
『歓喜』
『愉快』
『楽しみ』


過剰な依存を戒める花言葉

喜び喚起成分のサフラナールは、摂りすぎると中枢神経に強く働きすぎて、気分がハイになりすぎたり、女性の場合は月経障害につながったりすることもあります。

もの凄く高価な品でもあるため、古代から

「使いすぎには注意しよう!」

という戒めも、社会の中には合わせて存在し、花言葉にも反映されています。

『過度を慎め』
『調子にのらないで』
『濫用するな』


もう戒めそのまんまの花言葉ですね。

適度に使うことが好ましい、というニュアンスを伝える花言葉もあります。

『ひかえめな美』
『残された楽しみ』


ちょっと“裏”も感じる花言葉

調べていくと、気持ちよくなることを強力に宣伝するような花言葉も一部にありました。

『愛への誘い』
『私を信じて』


しかし、ここまでプッシュされると、逆に「誘惑に負けると怖いぞ~」といっているような感じもします。魅力的に誘ってくる甘い言葉には裏があることも多いですからね。濫用防止のための逆説的お説教だったりして・・・(笑)

“「花言葉一覧」の意味を表向きに判断しないほうが良い。ちゃんと由来を確かめよう”

ということを示唆する花言葉の例かもしれません。

花言葉って深いですねぇ・・・。

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筆者情報

すずき大和

花に心があったら、自分の花言葉についてどう思うだろう?と、変なことが気になる変わった子供が、成長してライターやってます。花言葉の由来をヒモ解いていくと、花より人の心が見えてきます。花言葉を添えて花を贈るなんて、日本人にはハードル高い行為ですが、まあとりあえず、のんびりウンチクを楽しんでもらえれば幸いです。